新川の閑静な神社 大栄稲荷神社
東京都中央区新川。日本橋川と亀島川に囲まれたオフィース街の一角、裏路地に入ったところに「大栄稲荷神社」はあります。
交通量の多い永代通りの車の騒音も微か、閑静な環境の中にたたずむ端正な神社です。
傍らにある「新川一丁目北町会事務所」。
こちらも石造りで雰囲気がありますねー。
「東京都神社名鑑」によりますと、
「明和四年亀島川霊岸島地先を埋立たときより起こる。」とあるようです。
「御府内沿革図書」によると、赤枠で囲った「A」の辺りが享保12年、「B」の辺りが明和2年に埋め立てられた、とあります。
おそらく、神社名鑑の「亀島川霊岸島地先」というのが、「A」「B」の辺りなのではないでしょうか。
(少し年にずれがありますが、埋め立てと神社創建のタイムラグなんでしょうか。)
また、「東京都神社名鑑」には、
「遷座当時は霊岸橋ぎわの一角を占め、付近には種々輿業物・掛茶屋等があり、神社では富籤の発行などがあって大いに賑わった。」とあります。
「御府内沿革図書」でも、後年、「蝦夷地会所」ができたことが記されています。
明治初年の沽券図には神社の記載も見られます。
現在は茅場町駅から徒歩ですぐの場所となります。