Café minatokkoレシピ集♪ルイーズのぶどうソーダ
夏の青空に響きわたる、教会の鐘。
明治時代、外国人居留地が開かれ、教会やミッションスクールのおおくがここで誕生するなど、異国文化の花開いたまち、明石町。いまも、ガス灯や煉瓦塀、発祥の地碑や記念碑など、たくさんの面影をみつけることができます。
みどころはたくさん!
歩きつかれたら、炭酸のきいたさわやかなジュースが飲みたいですね!
Café minatokko では、こちらのお飲み物をご用意しております。
♪ルイーズのぶどうソーダ
築地カトリック教会にある、銅製洋鐘、江戸のジャンヌ・ルイーズをイメージしてつくりました。
♪ルイーズのぶどうソーダレシピ
材料
巨峰ひとふさ(市販のぶどうジュースでも可)
炭酸水
シトラスなどの柑橘類ひときれ
作り方
①巨峰は、きれいに洗ったあと、一粒ずつ房からとり鍋に入れ、全体が浸るくらいの水で煮ます。沸騰したら、口火で20分くらいを目安に煮詰めます。水の量など、ようすを見ながら調節してください。
②水にじゅうぶんぶどうの果汁が溶けだしたら、火を止めます。すこし冷ましてから、ざるなどで濾します。
③できたぶどうジュースを、冷蔵庫で冷やします。
(①から③までの工程のかわりに、市販のぶどうジュースを使ってもできます。)
④グラスにたっぷりの氷を入れ、ぶどうジュースを適量そそぎ、炭酸水で割って、できあがり。グラスのふちに、薄くスライスしたシトラスやレモンなどを添えても、いいでしょう。
わたしはぶどうの木、
あなたがたはその枝である。
<ヨハネによる福音書15章5節>
築地カトリック教会に、古い歴史をもつ銅製洋鐘があります。
明治9年、フランスのレンヌで鋳造されました。
江戸のジャンヌ・ルイーズ。
名づけ親は、第二代目主任司祭ルマレシャル神父です。
江戸のジャンヌ・ルイーズは、はじめ横浜の司教座に到着し、そこで、命名式が行われたのです。
じつは、江戸のジャンヌ・ルイーズには、遅れて来たひとまわり大きい妹、アデレード・ジョセフィーヌがいます。こちらは、フランス人法学者ボアソナード夫妻によって、寄贈されました。
当時は、築地カトリック教会で、ルイーズとジョセフィーヌ、ふたりでデュエットし、お祈りの時間を告げていました。
その後、司教座が関口へ移ったときに、ジョセフィーヌはそちらに移りました。
江戸のジャンヌ・ルイーズの胴部には、フランス語で、
「JE SUIS VENUE DU RENNES EN L'ANNEE 1876」(訳:私は1876年、レンヌから来ました)
「NOMMEE JEANNE LOUISE DE YEDO」(訳:江戸のジャンヌ・ルイーズと名づけられました)
などの陽鋳銘があります。
そして、マリア様と天使たち、十字架に架けられたキリストが浮き彫りにされ、ちいさな薔薇の模様が、鐘の縁を飾っています。
今は正面玄関の、教会のペディメントを思わせる台に吊るされ、かたわらには、ちいさな花が風に揺れています。
その静かなたたずまいは、私たちに、築地外国人居留地の頃の思い出を、そっと話しかけてくれるようです。
♪カトリック築地教会聖堂の銅製洋鐘
住所 東京都中央区明石町5-26
名前 江戸のジャンヌ・ルイーズ
鋳造 明治9年(1876)
命名 ルマレシャル神父
高さ 約95cm
口径 約68cm
形式 ビッグ・ベン型
種別 中央区民有形文化財(工芸品)
★Café minatokkoは、「湊っ子ちゃん!」の漫画に出てくる、物語のなかのお店です。
中央区観光協会特派員 湊っ子ちゃん
第201号 令和5年9月5日