「江戸・東京 夏の風景 6」 ~ 日本橋木屋本店 izutuki ~
『ギフト、そして自分も楽しむ』をして取材します、rosemary sea です。
老舗刃物店の日本橋木屋さん、併設されたギャラリー izutuki では6月13日(木)から7月16日(火)まで、「江戸・東京 夏の風景 6」を開催中です。
※ 6月26日(水)より商品の一部入れ替えがあります。
今回も株式会社木屋 日本橋本店 金子店長にお世話になりました。
併せて大場さんにもご説明をお願いしました。
大場さんには後ほど、Tシャツを掲げて登場いただきます。
そして『』内のコメントは大場さんの補足説明です。
それでは商品のご紹介です。
お値段は全て税込価格です。
SUWADA ステーキナイフセット 29,160円
(画像は文頭にあります。)
2019年新商品のナイフ・フォーク・レストの3点セット。
ニトロステンレス製です。
「SUWADA」は1926年(大正15年)創業の株式会社諏訪田製作所(新潟県三条市)。
ステーキなどのメインディッシュをより美味しく頂くために何が必要なのかを考え、有機的なデザインでまとめられています。
従来の作り方を根本から見直し、超高圧鍛造と職人さんの手仕事により仕上げられています。
『形がとても綺麗です。
「全身鍛造型」と言いまして、全部叩き鍛える作り方なのです。』
そば千代口(ちょこ) 各1,296円
手前左から七宝(しっぽう)・五線・鋏印(はさみじるし)・日本橋・花
奥左2個は隅立角金(すみたてかくきん)、奥右2個は江戸琉金(えどりゅうきん)
他に水面三金の柄もございます。
木屋さんオリジナルの有田焼そば千代口ですが、そば以外にもロックグラスやヨーグルト・アイスクリームなどの器としてもご使用いただけます。
木屋さんの商標として古くより使われてきた「握りばさみ」の紋。
刃物には「自ら災いを断ち切り、幸運を切り拓く」という願いが籠められています。
『七宝模様は仏教用語の「七宝」です。
金や銀の宝物のことを表しています。
丸が繋がっていって、ずっと繋がっている模様、縁起の良い模様です。
隅立角金は角を立てた模様です。
隅立角金、江戸琉金と水面三金は赤・紺の2色があります。
可愛い鋏のマークは、井筒木のマークも木屋のものですが、これも木屋のマークです。』
手前:一合枡(ます) 972円 奥左:丸まな板 210mm 2,376円 奥右:木べら 702円
全て「江戸琉金」の模様、つまり金魚の焼き印が入っています。
一合枡
本来はお酒やお米を量る道具ですが、枡酒として日本酒と桧の香りを楽しんだり、お酒のつまみを入れたり、いろいろな用途にご使用いいただけます。
丸まな板
樹齢100年を超える良質な木曽ひのきで作られた、木屋さんオリジナルの丸まな板。
小さめのサイズですので、フルーツを切ったり、パンを切ってそのまま卓上に、と、何かと重宝します。
木べら
調理中のシチューパンなどの鍋の底から、しっかり混ぜる。
そのように使うと便利です。
また、ソースを撹拌したり、ケーキを切る際サックリと切るように撹拌する、そんな時に使いやすい形になっています。
ブランディング・デザイナーの小崎直利(こざき なおとし)さんデザインの金魚焼き印が入っています。
左:江戸てぬぐい 綿100% 1,080円 中央:房州(ぼうしゅう)うちわ 1,620円 右:金魚鉢 6,480円
江戸てぬぐい
木綿の生産が始まった江戸時代、安価で便利な日用品として庶民の間に広まりました。
濡れても乾きやすく、簡単に裂くこともできます。
房州うちわ
京うちわ・丸亀うちわと並び、日本三大うちわの一つです。
竹を細く割いた骨と一体となった丸柄が特長です。
てぬぐい・うちわ、どちらも小崎直利さんデザインの模様が入っています。
金魚鉢
1899年(明治32年)創業の廣田硝子(墨田区錦糸)さんの製品です。
昔ながらの懐かしい形の金魚鉢。
お祭りの金魚すくいで持ち帰った金魚を入れて楽しむ、そういったイメージです。
お魚の飼育だけでなく、お花を生けたり、インテリアのアクセントなどにも。
『金魚鉢はレトロな雰囲気を持っています。』
右:しょうゆ差し 3,240円 左:タンブラー 薔薇・星・稲束 各3,780円
しょうゆ差しもタンブラーも、廣田硝子さんの製品。
しょうゆ差し
明治・大正時代に日本で盛んに使われた、日本独特の成形方法で作られた乳白色のがらす器。
丸い胴が水風船のようで愛らしいしょうゆ差しです。
高さは低めですが、胴が意外と大きめなので、お醤油も通常サイズと同じくらい入り、安定感もあります。
タンブラー
驚くほど薄く吹かれたグラスに、カットで模様が施されています。
繊細な佇まいにうっとり、です。
小ぶりなサイズの5オンス。
冷茶や小瓶のお酒のお供に。
『しょうゆ差しには窪みがあるため、外側には垂れて出ません。
お水で試しましたが、確かに外に垂れることなくちゃんとこの中に納まるんです。
暗い処では乳白色の色がふわっと浮かぶようです。』
Tシャツ 222 黒・紺2色 男女兼用 サイズS・M・L・XL 各4,860円
日本におけるTシャツ製造の先駆けとなる久米繊維工業さん製造の製品です。
デザインは新進のイラストレーター 小野崎理香さんによる木屋さんオリジナル。
丈夫で長持ちし、洗濯を重ねるごとに味わいと落ち着きが増していきます。
『木屋222周年の時にデザインをしました。
マークには刃物10種、包丁・鋏・爪切りなどが入っています。』
室町木綿 木屋紺・鋏印・紺暖簾 各2,376円
日本橋室町の老舗 木屋さんが日本の職人さんとともに作り上げた上質な多用途布です。
お弁当や小物を包む小風呂敷として、また外食用のひざ掛けや調理の際の三角巾など、様々にお使いいただけます。
紺暖簾はモダンでありながら、古き伝統と日本橋の粋を感じさせてくれます。
左:薬味おろし 純銅 江戸琉金 1,944円 右:薬味寄せ 648円
薬味おろし
純銅おろし金は年季の入った職人さんが一つ一つタガネを使い丹念に造り上げます。
機械目立てと違い非常に鋭く、不規則な目がわさびやしょうがの旨味を損なうことなくおろします。
おろされた薬味がとても口当たりの良いのが特長です。
薬味寄せ
奈良県生駒市は茶道具の茶筅(ちゃせん)の産地。
その製造過程で生まれる材を活かした薬味寄せができました。
しなやかな穂は薬味おろしやすり鉢の目からきれいに食材を掻きだします。
『金魚のおろし金は、色が変色していくのがまた味わいなのです。
そして、あると結構便利です。』
蚊遣(かやり) 菊花せんこう・枕崎産木炭付き 8,640円
伊賀産の土と釉薬(ゆうやく:石灰釉)で作られた蚊遣。
土はたたら成型(土を板状にしたものを切って成型する)によって成型され、上辺にはテーパー、側面にはカーブがかすかにかけられています。
線香は自然素材が用いられた、体にやさしい株式会社りんねしゃさんの「菊花せんこう」です。
お知らせ:「2019 中央区わくわくツアー」
今年も「わくわくツアー」の参加者募集が始まりました。
中央区観光協会主催、全26コースの中央区まち歩きです。
詳しくは下記URLでご確認ください。
⇒ http://www.chuo-kanko.or.jp/
木屋さん立ち寄りを含むコースもございます。
「G 日本橋北詰 老舗巡り《食編》」
9月10日(火)・10月4日(金)
所要時間:2時間20分(10:00~12:00)
なお、このコースにはロズマリはガイド参加しません。
ロズマリは「J 築地場外市場 こだわりの専門店巡り」7月23日(火)にガイドの一人としてご案内に加わります。
日本橋 木屋
日本橋室町2-2-1 COREDO室町1 1階
東京メトロ銀座線・半蔵門線 三越前駅 A6出口すぐ
03-3241-0110
営業時間 10:00~20:00
元日を除き休まず営業です。
木屋さんのホームページはこちら