はじめ

銀座の、天空の、地蔵菩薩と明王

※地蔵菩薩と明王のイメージ

前回のブログ記事「銀座の、天空の、お稲荷様の、神社」でご紹介しました朝日稲荷神社と靍護稲荷神社は、毎年11月初旬に恒例の「銀座八丁神社めぐり」の対象社です。この「銀座八丁神社めぐり」ですが、何故か神社ではない仏教の地蔵菩薩と明王の像が含まれており、いずれも百貨店のビルの屋上に鎮座しています。

大きな分身像が頼もしい、銀座出世地蔵尊@銀座三越

大きな分身像が頼もしい、銀座出世地蔵尊@銀座三越 銀座の、天空の、地蔵菩薩と明王

銀座出世地蔵尊の由来には諸説ありますが、一説によれば明治の時代に三十間堀川(現在の中央通りと昭和通りの間を流れていた)から地蔵菩薩像が掘り出され、地中より世に出たことから「出世地蔵」と呼ばれるようになったといわれています。ご利益は、開運、出世、延命、商売繁盛など。戦後、銀座4丁目の道端に置かれていましたが、1968年に銀座三越が全面改装された際、屋上に安置されました。
オリジナルの地蔵菩薩像は地蔵堂に納められ、その分身像(1976年の建立で、彫刻家・岩城信嘉氏の作品)がお隣に立っています。笑顔のお顔にはどこか愛嬌がありますが、高さ約2.7m(台座を含む)の堂々とした大きさで、とても頼もしい感じです。

住所:東京都中央区銀座4-6-16 銀座三越9階銀座テラス

5つの梵字と共にお客様を守る、龍光不動尊@松屋銀座

5つの梵字と共にお客様を守る、龍光不動尊@松屋銀座 銀座の、天空の、地蔵菩薩と明王

1929年、鎌倉時代からあったといわれる高野山龍光院の不動明王像が、お客様と松屋の鎮護のため銀座松屋の屋上に安置されました。ご利益は、家内安全、商売繁盛など。「龍光」が「流行」に通ずるということで、ファッション関係のご利益もあるといわれています。

住所:東京都中央区銀座3-6-1 松屋銀座屋上

 銀座の、天空の、地蔵菩薩と明王

※帝釈天とその梵字のイメージ

一方、1964年に松屋銀座を増築した際、お客様の安全祈願のため1階フロアの天井四隅に「四天王(持国天、広目天、増長天及び多聞天)の梵字」が設置されました。さらに2001年のリニューアルの際には、龍光不動尊の直下に当たる部分に「帝釈天の梵字」が加えられました。松屋銀座には、お客様のための結界が張られているようです。