小猿

水運の街を見守るー三菱倉庫ー

中央区まちかど展示館の1つでもある三菱倉庫・江戸橋歴史展示ギャラリーに行ってみました。江戸橋の畔、日本橋ダイヤビルディングの1階、入口を入ってすぐに模型や写真などの資料があり、三菱倉庫と江戸橋の歴史が展示されています。

 水運の街を見守るー三菱倉庫ー

始まりは明治9年、土蔵倉庫に郵便汽船三菱会社の荷捌所が開設されました。その後、レンガ造りの「七つ蔵」に建て替わり、昭和5年には「江戸橋倉庫ビル」が完成、80年間に渡って使われました。初期都市型倉庫として貴重な建築遺産であり、船橋を模した塔屋を持つ美しい外観から、平成19年に東京都選定歴史的建造物に指定されました。

 水運の街を見守るー三菱倉庫ー

現在の日本橋ダイヤビルは、この「江戸橋倉庫ビル」の外観を保存し18階の高層ビルになりました。船をモチーフにした形が観光協会のクイズ問題にもありましたネ。

トランクルーム

トランクルーム 水運の街を見守るー三菱倉庫ー

江戸橋倉庫の中には日本で初めて三菱倉庫によって考案、命名された「トランクルーム」が設置されました。今では企業、個人にかかせない収納サービスですが、国土交通省の提言では、「トランクルームサービスには、倉庫業者と非倉庫業者が提供するサービスがあり、前者は事業者が保管責任を負い、後者は利用者の自己責任にゆだねられている。」との違いがあるそうです。現在も高層階はテナントオフィス、低層階は旧来と同じく三菱倉庫の本店事務所、トランクルームとして活用されています。資料室を抜けて奥に行くとバルコニーに出られます。前には日本橋川が流れています。

三菱倉庫・江戸橋歴史ギャラリー

中央区日本橋1-19-1

月~土曜日(祝日・年末年始等を除く)

平日 7:30~19:30 土曜 7:30~13:30