城東小学校の歴史と現在の45階高層ビル
東京ミッドタウン八重洲との共存!
明治11年発行 「東京小学校教授双六」 3代目歌川広重作
1875明治8年日本橋城東小学校第1中学区8番学校創立(日本橋通2-6)ー1928昭和3年創立京橋昭和小学校(1873明治6年寳田小学校第1中学区5番学校創立・1906明治39年南槇町小学校の2校を併合)と合併し、1962昭和37年4月1日城東小学校(八重洲4-3)として新設される。東京駅八重洲口より2分にあり、旧校舎は以前からこんなところに小学校があることにびっくりされていました。
新校舎は「八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業(東京ミッドタウン八重洲)」が着手され、高層ビルの南東部分の張り出した低層階1~4階に入居し、柳通り側に専用の出入口が設けられました。
2階体育館・3階屋内プール・3~4階に教室・4階開閉式の屋根を備えた校庭・屋上菜園や水田、太陽光発電装置設置
2022令和4年9月移転、東京駅に近い45階高層ビル同居の小学校として注目を集めています。児童たちはどのような小学校生活を送っているのでしょうか!
城東小学校を訪問させていただきました。平山尚彦校長先生からお話、施設をご案内していただきました。
城東小学校ホームページはここからご覧ください。
https://www.chuo-tky.ed.jp/~joto-es/index.cfm/1,html
令和6年1月13日新年子ども羽根つき大会女子の部優勝カップ・賞状
大谷翔平選手から寄贈された3つのグローブのうち一つを展示
玄関に訪れた人がご覧になれるように飾られています。
新年に行われている中央区新年子ども羽根つき大会(会場 浜町体育館)には、1学期から放課後や休日の練習に熱心に取り組んでいたそうです。女子Aチームの部が優勝して練習の成果が報われましたね。近年素晴らしい戦績を残している羽根つき強豪校と知られています。
大谷翔平選手寄贈のグローブは令和6年1月9日第3学期始業式に児童に披露され、現在は3つのうち1つは玄関に展示され、2つは児童たちが使うとのことで、活用法については今後考えていくそうです。
大谷選手のサイン・写真、グローブのデザインは特注品だそうです。カッコいいですね。野球をやってみたい児童や世界的に野球選手として有名な日本人の大谷選手に憬れる児童に夢や希望を与えてくれることでしょう!
新校舎・校庭(屋根開閉式)
校庭の天井から望むミッドタウン
体育館
2年生 生活科「うごく うごく わたしのおもちゃ」
生活科で取り組んできたおもちゃ作り。お互いに各自が作ったおもちゃをお互いに披露し合い、遊びました。「ごろごろごろん」「ヨットカー」「ぴょんコップ」「パッチンジャンプ」「ふくろロケット」一人一人がそれぞれが工夫して作ったおもちゃを楽しみました。1年生を招待して、遊んでもらう予定です。
4年生 「ルームエアコンを分解してみよう」
ダイキン工業の出前授業、空気と水の関連させてエアコンが空気の温度を変える原理について学んでから、エアコンをいよいよ分解へ。手順に従って部品を外します。
分解した後はそれぞれの部品のもつ役割を確認し、再び元の姿に組み立てました。
5年生 ホースを使って管の長さと音の高さの実験
トリトン・アーツ・ネットワークのアートリーチ授業
金管楽器を主体とした音楽鑑賞教室で、6名のプロの演奏家の方々による金管楽器の音の出し方、音の出る仕組み、管の長さの違いによる音の違いなどを教えてくださったとのこと。目の前で素敵な演奏を聴けたり、城東小学校の校歌を歌ったりしたそうです。
5年生はブラスバンドを音楽活動でこれから取り組むそうです。今日の素晴らしい体験でよりブラスバンドの演奏に期待が膨らんだそうです。
6年生 茨城県つくばサイエンスツアー「筑波実験植物園」
「JAXA筑波宇宙センター」「食と農の科学館」
広大な敷地にテーマに分けて世界の植物が育てられている「筑波実験植物園」園内地図ととトピックスを頼りに見学する学習
「JAXA筑波宇宙センター」ではセキュリティチェックを受け、撮影禁止エリアもある見学ツアーで、貴重な体験
午後「食と農の科学館」農研機構の食と農の科学館へ。農業の発達の歴史から最新技術までの多くの内容を学習
見学のマナーもしっかり守り、バスの車内も和やかでよい雰囲気でした。
もっている知識を深めると新たな興味・関心を広げられる。
中央区理科教育パイロット校に指定
令和5年度の学習内容
理科教育パイロット校とは、区内に理科教育を広めていく役割をもっています。
日常的に科学的な思考を生かせる実験経験を重ねているそうです。
早稲田大学実験教室 5年生「アミノ酸の結晶づくり」
6年生「身近なものではんこが作れる⁉」
日本建築家協会 6年生「空間ワークショップ」
ディレクトホース 1年生「色」
2年生「香りの粒を作ろう!」
ヤンマー米ギャラリー5年生「米作り」
SusHi Tech Square 3年生「わたしのからだは心になる?」展見学
「柔らかいロボット」ワークショップ
理数校外学習 4年生「埼玉県立川の博物館」寄居町
新潟県津南町との交流 5年生「田起こし」「田植え」「稲刈り」
「サマーサイエンスキャンプ」1泊2日希望者33名参加
6年生はタイム課題研究を柱として各自が設定した一人一人発表。6年間の理数学習の集大成として、サポーターの先生方に研究の進め方についてアドバイスを受けて、実のある研究活動をしているそうです。
中央区特認校制度
在住している児童が少ない学区域として、城東・京橋築地・泰明・常盤・阪本小が特認校に指定されています。
中央区は通学区域の学校に通学します。特認校では定員に余裕がある場合には、他の通学区域から希望によって通学できるシステムです。希望者が多い場合は抽選となります。月島地区からはスクールバスが無料で運行されています。
45階もの高層ビルの中にあるのですから、東京ミッドタウン八重洲との合同防災訓練も行われていました。ショッピングモールで火災が発生したとの想定で、緊急放送の指示に従って郊外に避難したそうです。
特認校は、抽選の倍率が高く、令和5年度は7学級ですが、令和6年度は1学級増加して8学級になります。令和10年度には12学級となり、定員マックスとなります。
全国初、45階高層ビル複合施設内の中央区立城東小学校。日本中の注目の的です。
訪問させていただいたことで児童の様子や施設見学を通して、環境を活かしての教育がなされていると感じることができました。
今後の城東小学校の教育に期待したいと思います。