東京ダンボ

遠足報告:DIC川村記念美術館 

DIC株式会社(ディーアイシー、DIC Corporation:以下DIC(株))は印刷インキ、有機顔料、PPSコンパウンドで世界トップシェアの化学メーカーで、1908年に印刷インキの製造・販売で創業し、旧名は大日本インキ化学工業株式会社です。

DIC(株)は中央通りに面して髙島屋日本橋店の二つ隣に本社を構え、住所にすると中央区日本橋3丁目になり、中央区を代表する企業の一つです。最近はテレビで吉岡里帆さんのCMが流れ、私たちも身近に感じられる企業だと思います。

そのDIC(株)が関連企業と共に収集してきた美術品を公開する施設として、1990年に千葉県佐倉市の総合研究所敷地内にオープンしたのがDIC川村記念美術館です。今回はその遠足報告をいたします。

設立者である川村勝巳氏(1905-1999)は、大日本インキ化学工業(DICの旧社名)創業家の2代目社長として戦後の昭和時代に経営の舵取りをした人物です。

美術館構想を抱き、作品収集を本格化させたのは1970年代初頭のことで、未だ広く紹介されていなかった同時代作家の作品や、当時ヨーロッパで評価され始めたアメリカの現代絵画を早い時期に入手し、国内でまとめて見る機会が少なかった20世紀美術のコレクションを充実させたとのことです。

 

コレクションの特色

17世紀のレンブラントによる肖像画、モネやルノワールら印象派の絵画から、ピカソ、シャガールなどの西洋近代美術、そして20世紀後半のアメリカ美術まで、広いジャンルの作品が収蔵されています。

詳細については、以下のDIC川村記念美術館のHPをご覧ください。

主なコレクション

 

収蔵品の一つ、レンブラントの”広つば帽を被った男”は、19世紀以降の西洋近代絵画とは異なる時代の手法・趣きを来館者に感じてもらうため、他の作品と並べず、独立した一角に展示されています。

 遠足報告:DIC川村記念美術館 

来館記念として「レンブラント・ファン・レイン《広つば帽を被った男》の」を購入しました。

庭園とレストラン

庭園とレストラン 遠足報告:DIC川村記念美術館 

DIC川村記念美術館は里山の地形を生かした約3万坪の緑豊かな庭園内にあり、園内には白鳥が遊ぶ池を中心に、林間を通る自然散策路と芝生の広場があり、野外彫刻も設置されています。

美術館建設のはるか以前から自生する木々を擁する土地とそこに暮らす生き物たちを守りながら、四季を通じて気持ちよく散策できる環境が整えられています。

 遠足報告:DIC川村記念美術館 

 

美術館での鑑賞の後は、隣接するレストラン”ベルヴェデーレ”でランチをいただきました。

イタリア語で「美しい眺め」という店名の通り、陽光の中、美術館や庭園のとてもよい眺めが楽しめます。

 遠足報告:DIC川村記念美術館 

千葉県産の食材をふんだんに使用したイタリア料理で、東京ダンボは”菜の花のリゾット”を美味しくいただきました。

 

庭園とレストランは美術館に入館しなくても無料で利用できます。お着物を召された方達が会食を楽しんでいたり、庭園では子供連れのご家族や大きなカメラを持った方達が其々に自然を楽しんでいました。

中央区からDIC川村記念美術館へは東京駅前から京成バスで約1時間で行くことができます。また、JR佐倉駅や京成佐倉駅から無料送迎バスも出ています。

片道約1時間の旅で、自然豊かな中で五感を豊かにする時間を楽しむことができました。また、DIC川村記念美術館の後は「江戸図屏風」が収蔵されている国立歴史民俗博物館に足を伸ばしました。

DIC川村記念美術館

国立歴史民俗博物館

 

※今回の遠足報告につきまして、DIC川村記念美術館様からブログ掲載のご了解を頂いております。