ポーラ ミュージアム アネックス 鉄骨のゴッデス展 6月9日まで
銀座2丁目にあるポーラミュージアムアネックスで、久保寛子さんの作品、「鉄骨のゴッデス」展が6月9日まで開催中です。 展示の内容は、英語での副題、Steel framed Godddess の方が理解しやすいでしょうか。
鉄骨のゴッデス
展示物をひとつずつ拝見していくと、
入口から入った所に飾られていたのは、ブルーシートを素材とした小物入れのようです。
展示室に入ると、この写真の様に、架空の動物を象った彫刻作品が十五点ほど展示されていました。
次にみたゴッデス像、外見はスフインクスの様ですが、工事現場にある資材、鉄線、ビニール製の漁網の様な物を使用した作品であることが判ります。 女神が何を訴えているのかを目を澄まし、耳を傾けてみようと思いました。
鉄骨のゴッデス
漁網の様にみえたのは、ワイヤーメッシュという建築用の資材です。この中にゴッデス(女神)が鎮座されています。針金で造られた女神は、スフインクスの様に私たちに向き合っています何かを諭しているようです。
私の感性では、じっと見つめてくれてると、心が落ち着いてきます。心が洗われて、清々しい気持ちになってきます。
チラシには、ゴッデスが明日への、ひとすじの道を切り開いてくれるような感覚だとの説明があります。
鉄骨のゴッデス 神話的思考の具現
頂いたチラシには作者、久保寛子さんのメッセージとして、次のことが書かれています。
民衆が生み出す実用品は、「用の美」
用から離れて「美」の為に作られた美術品、「利」のために生み出された工業品。
効率化された工業品の中にゴッデス(女神)を見出し、古人のようにそれを身近な身の回りにある素材から道具や偶像を作ること、それを現在身近にあるブルーシートや軍手やワイヤーメッシュを使って作品を作っていく、それが新しい神話の断片となり女神像の体となることを信じてとの作家さんのお言葉があります。
銀座をお買い物やお食事でいらっしゃる皆様、ミュージアムへのお立ち寄りをお勧めします。
私の2回目の訪問時には、修学旅行生が見学に訪れていました。
ポーラミュージアム 情操教育に貢献
社会的に企業のPRをするだけでなく、この様に中高生の情操教育にも貢献されている企業活動に深く敬意を表します。「ポーラミュージアムアネックス」へのアクセスなどは、こちらをご覧下さい。
(追伸)
記事の写真の掲載にあたっては、5月7日と8日の学芸員の方にご了承を得て
おります。
また、中学生の皆さんからは撮影した写真を見せて、ご了解を得ています。