オフィシャル

蘇嶐窯は、京都・清水焼と福岡・小石原焼（こいしわらやき）に伝わる伝統技術をそれぞれ受け継ぐ職人が互いの技術を融合して夫婦で作陶しています。

今回の展示では通常のラインナップに加え、好奇心をくすぐる新しいシリーズも取り揃えて発表させていただきます。

手に触れた器たちが皆さまの心に響き、毎日の食卓を楽しむためのアイテムになれましたら幸いです。

※　手づくり品のため、売り切れの場合はご容赦くださいませ、とのこと。

今回の展示では「７つの技法」を見せるラインナップです。

◎　青磁飛鉋

練り込み青磁の生地に飛鉋（とびがんな：鉋【かんな】の刃先を用い連続した削り目をつける技法）を施し青磁の釉薬（ゆうやく）をかけることで、削られた溝に釉薬が溜まり深い青磁の青の中にさりげない文様が浮かび上がります。

京都・清水焼と福岡・小石原焼の技術を融合させた蘇嶐窯の代表的な技法です。

◎　白磁飛鉋

磁土で生地を生形した後に飛鉋を施し、白磁釉をかけることで、削られた溝に釉薬が溜まり白の景色の中にさりげない文様が浮かび上がります。

シンプルながら伝統技法を用いた使い勝手のよいデザインとなっています。

◎　青白掛分

磁土で生地を成形し削った後、釉薬の境目には紅（べに）という鉄分の多い土を調合したものを筆で蒔きます。

その線を境目に青磁釉と白磁釉を掛け分けたシリーズです。

爽やかな青と白の器は上下の釉薬を逆にセレクトしてペアでお使いいただくこともおすすめです。

◎　Glaze（less）

Glaze（グレーズ）とは釉薬のこと。

２０２４年の新作「Glaze（less）」では釉薬の有無によって生まれる表情のリズムや質感のコントラストにこだわりました。

釉薬の光沢や色合いは陶芸の大きな魅力のひとつですが、無釉の手触りにも不思議な心地よさがあります。

だからこそ手に触れる外側は無釉のマットに、内側はビタミンカラーの釉薬で。

その対比をお楽しみください。

◎　綯　ーtouー

蘇嶐窯の代表的な青磁は「練り込み青磁」といい、生地に顔料を練り込んで薄いブルーの土を作り青磁の釉薬を掛け、深みのある青を表現します。

「綯」では、あえて無釉の部分を残したマットな質感と、青磁釉の積層のグラデーションをひとつの器に表現しました。

「綯　ーtouー」とは「まじえ合わせる」という意味。

「土」も「釉薬」も混ぜ合わせてつくる蘇嶐窯の青磁の新しい表情をご覧ください。

◎　灰釉掛分

磁土で成形した生地に、灰釉系の異なる２色の釉薬を一部分だけ重なるように掛けています。

その２色が重なる真ん中の色は窯の中で起こる化学変化によって新しい３色目として生まれます。

とてもデリケートな釉薬で窯のどの位置に入れるかで全く違った表情を見せるという作り手泣かせのシリーズです。

◎　掛分飛鉋

磁土で成形した生地に飛鉋を入れ、白の透明釉と藍釉薬を掛け分けています。

境目にはあえて釉薬を掛けずに紅を巻くデザインに。

釉薬の濃淡で飛鉋の文様が浮かび上がります。

各技法をたっぷりとご覧いただけます。

過去の蘇嶐窯さんの記事はこちらです。

⇒　２０１８年９月２２日『蘇嶐窯　作陶展』

⇒　２０２３年４月２８日『縄文を想う　蘇嶐窯の風土展』

・・・それではお品のご紹介です。

お値段は全て税込価格です。

青磁飛鉋の磁器に竹職人の技術を掛け合わせた飾り皿です。

螺旋状に広がる飛鉋のイメージで真ん中の陶器を竹で挟み込み、外側に向かって編み込んでもらいました。

卓上や壁面の飾り皿として、３つの伝統技術を掛け合わせた唯一無二のアートピースのような作品となっております。

練り込み青磁の生地に古時計のゼンマイを加工した工具を用い「飛鉋」を入れたお茶碗です。

削られた溝に釉薬が溜まり青の濃淡で模様が浮かび上がります。

手に馴染みのよい一般的なお茶碗のサイズです。

食洗器・レンジOKです。

白磁の生地に古時計のゼンマイを加工した工具を用い「飛鉋」を入れたカップです。

削られた溝に釉薬が溜まり、白の濃淡で模様が浮かび上がります。

コーヒーやお茶、焼酎カップとしても。

容量２２０ｍｌ（満水３００ｍｌ）、食洗器・レンジOKです。

磁土で生地を成形し削った後、釉薬の境目には紅という鉄分の多い土を調合したものを筆で蒔きます。

その線を境目に青磁釉と白磁釉を分けたシリーズです。

スタッキングしやすくサラダボウルや中鉢としていろいろなシーンで活躍するアイテムです。

内側にのみ釉薬を掛け、外側はあえて心地よい手触りを感じられるよう無釉にした盃です。

カラフルな徳利と組み合わせてお使いください。

食洗器・レンジOK、汚れが気になれば漂白もOKです。

あえて無釉の部分を残したマットな質感と、青磁釉の積層のグラデーションをひとつの器に表現したプレートです。

パン皿としても。

食洗器・レンジOK、汚れが気になる時は漂白も可能です。

２色の釉薬を重ねて掛け分けることで重なった部分に３色目の色が出ているカップ＆ソーサーです。

蘇嶐窯のお香立てと松栄堂さんのお香がセットとなっております。

取り外し可能な真鍮（しんちゅう）の金具がセットになっておりますが、金具を外すと単体で豆皿としてもお使いいただけます。

お香は薫路雪柳（２０本入・燃焼時間１５～２０分）で、なめらかな甘さの清楚な花の香りです。

さまざまな技法を用いた花器です。

花を飾らなくてもインテリアとして飾ることのできるフォルムを心がけました。

他の形もあるのでぜひお気軽にお声がけくださいませ、とのこと。

日本橋室町２－２－１　COREDO室町１　１階

東京メトロ半蔵門線・銀座線　三越前駅　コレド室町地下入り口

東京メトロ銀座線・東西線　日本橋駅　B９ｂ出口より徒歩２分

０３－３２４１－０１１０

営業時間　月～金　１１：００～１９：００

　　　　　土・日・祝　１０：３０～１９：００

元日・コレド室町点検日を除き休まず営業です。

木屋さんのホームページはこちら

⇒　http://www.kiya-hamono.co.jp/