和菓子作りで国際交流!
International exchange through
Japanese confectionery making!
毎月多彩なイベントで国際交流をされている中央区文化・交流振興協会。 今回、6月15日に開催された国際交流サロン「和菓子作り」を取材させていただきました。 会場は、公園が併設されている区の施設、男女平等センター「ブーケ21」。
会場の奥には…
受付では、国際交流サロンボランティアのみなさんがイベントの流れを教えてくださり、エプロンやキャップを着けてくださいました。 そして、視線を奥に移すと、あの老舗和菓子店の職人さんたち!!
今回の職人さんたちのご紹介です。 左から、笑顔と気配りが素敵な早川さん、職人はお二人、韓国出身のチャーミーな文(ムン)さんとやさしく指導と実演をしてくださった星加さん、ユーモア溢れる進行をしてくださった前田さん。
協賛された『榮太樓總本鋪』の創業は1818年
和菓子作りを教えてくださった方たちの『榮太樓總本鋪』は日本橋の老舗。 その始まりは、文政元年、それまで埼玉県飯能で菓子商をされていた細田徳兵衛さんが、2人の孫を連れて江戸に出府し、「井筒屋」を九段坂に構えられたところから。 やがて時代は下り、徳兵衛さんの曾孫にあたる3代目細田安兵衛(幼名栄太郎)さんが日本橋の袂に屋台を開きますと、栄太郎さんが焼く金鍔は「大きくて甘くて美味しい」と魚河岸出入りのみなさんの間で大きな評判を呼び大繁盛、その噂は江戸中に広まったそうです。 そして安政4年、旧名日本橋西河岸町(現在の栄太楼ビルの地)に店舗を構え、自らの幼名栄太郎にちなんで屋号を「榮太樓」と改め、今に続く『榮太樓總本鋪』の歴史は幕を開けたそうです。
もっと知りたい! 食べてみたい! という方はこちらにアクセスを!
榮太樓總本鋪 日本橋 和菓子 (eitaro.com)https://www.eitaro.com/
いよいよスタート! 国際交流サロンでの「上生菓子(じょうなまがし)」づくり!
司会の第一声でイベントはスタート。
ボランティアのみなさんによる進行は丁寧にしてスムーズ。 英語と中国語の複数言語による通訳も国際交流の第一線であることを実感させてくれました。
さぁ、実技スタート。
『榮太樓總本鋪』の歴史にはじまり、江戸の和菓子の特徴や使う食材、技法などを説明をしていただいた後に、いよいよ実技がスタート。 はじめは、距離をとって見ていたのですが…。
職人さんたちの説明に、参加者みんなが納得し、その技に感嘆。 そして気がつけばどんどん近距離に。
国際色豊かな参加者
レクチャーを受けると自席に戻り和菓子作り。 各テーブルには進行役となるボランティアの方がお一人つき、グループ内の会話と教え合いを支援。 職人さんたちも、懇切丁寧に教えてくれるだけでなく、必要に応じて手仕事を軌道修正してくださいました。
ちなみに今回は、台湾1名・韓国3名・パナマ2名・ベトナム2名・中国4名の外国人計12名、そして日本人12名の計24名の方が参加。和菓子作りの熱気が言葉や国の違いを超えたように感じました。
さぁ、仕上げへ!
楽しい時間も終盤に近づき、自分だけの上生菓子が次々と生まれ、お互いに褒めあう言葉が教室内を埋めていきます。
いよいよ完成!
そして、和菓子が完成へ。 今日は二種類を作らせていただきました。出来上がったら、用意していただいた容器に移し、家族へのお土産に変身。 まさにオンリーワンの上生菓子!
サロンの終盤では、今回の和菓子作りに参加された外国の方たちから「和菓子を食べたことはあっても、作ったのは初めてだったので嬉しかった」「思っていたより難しかった」「日本のおもてなしを感じた」などの感想が述べられ、中央区の国際交流が大きく進んだことを実感しました。
さぁ、次回の国際交流サロンは…。
次回の国際交流サロンのテーマは『茶道の文化にふれてみよう』。ということで、茶道の先生にお越しいただき、実際にお茶を点てながら、茶道の基本を教えていただくとのことです。7月20日(土)午後2時からブーケ21で開催されます。ご興味のある方は申し込まれてはいかがでしょうか。
詳細はこちら 『7月 国際交流サロン 茶道の文化にふれてみよう/中央区文化・国際交流振興協会』
*7月8日の時点で応募者多数の場合には抽選をされるそうです。
https://www.chuo-ci.jp/events/event/10776/
ご参加されたみなさま、榮太樓總本鋪のみなさま、そして協会とボランティアのみなさま、本当にありがとうございました。