蛎殻町の松

隅田川花火がお好きな方へ

朝晩少しずつ過ごしやすくなってきました。そろそろ夏の思い出を振り返る頃でしょうか。中央区とその周辺における夏の大きなイベントの一つに「隅田川花火大会」がありますね。中央区観光検定公式テキスト「歩いてわかる中央区ものしり百科」によれば、隅田川花火大会のルーツは1733(享保18)年に行われた祭りとのことです。私は仕事の用事で各地の博物館や資料館に行くことがあるのですが、墨田区にある「すみだ郷土文化資料館」を訪れた際に、花火好きにオススメの資料を入手することができました。すみだ郷土文化資料館開館20周年記念特別展「隅田川花火の390年」の図録です。この資料によれば、隅田川での最初の花火は、隅田川花火大会のルーツよりも100年以上古く、1628(寛永5)年に僧・天海が浅草寺に来た際に花火を上げてもてなしたときで、「慈性日記」(東京大学史料編纂所蔵)という史料に夜の船遊びを楽しんだ記録が書かれているそうです。花火の歴史に興味ある方は、ぜひこの図録をご覧くださいませ。