サム

2024 「西洋馬術導入の地=浜御殿」馬場の面影を今に伝承

 2024 「西洋馬術導入の地=浜御殿」馬場の面影を今に伝承

 八代将軍徳川吉宗は、伝統的日本馬術復興と共に西洋馬術にも熱心で、西洋馬を輸入し、招聘されたドイツ生まれの馬術家ケイゼルは、将軍家別邸 浜御殿(現 浜離宮恩賜庭園)に約5ヵ月居住して、西洋馬術の伝授や馬の育種、飼養、療養術などを指導したとされます。寛政年間の浜御殿絵図には御馬場(内馬場 現馬場跡)、表馬場(現在は延遼館跡東側園路)の2ヵ所の馬場が描かれています。       ケイゼルは吉宗に重用され、3度も吹上御庭(江戸城)に召されて西洋馬術を披露したと伝えられています。              園内の馬場で「武芸鍛錬」に励んだ歴史の一面に触れて頂こうと、浜離宮恩賜庭園では、11月2~4日の3日間、「西洋馬術導入の地=浜御殿」関連イベントが開催されました。            (1)御庭口御門跡前に、①流鏑馬(日本の古式馬術)、②吉宗·ケイゼル(東西馬術の接点)、③現代馬術(現代の西洋馬術)、④弓体験 の4つのゾーンで構成される展示·体験ブースの設営。一般社団法人日本古式弓馬術協会会員による弓術披露も行われます。            (2)馬場跡·鷹狩·鴨場ガイド(表馬場~内馬場~新錢座鴨場~八景山~鷹の御茶屋〈燕の御茶屋·松の御茶屋·中島の御茶屋眺望〉を巡りながら園職員による特別ガイド)                  (3)松の御茶屋でお点前拝見(”馬”をモチーフとしたお茶席で往時のおもてなしの雰囲気を味わえます)