2024 秋空に映える "銀杏黄葉" の黄金色の輝き
イチョウ(銀杏/公孫樹)は、中国原産のイチョウ科イチョウ属の1属1種の裸子植物で、葉が特徴的な鴨脚形の雌雄異株の落葉高木。 「生きた化石」とも呼ばれ、約2億年前のジュラ紀に繁茂し、種を絶やさず、メタセコイアと共に最古の現生樹種の一つとされます。 病虫害が殆どなく、大気汚染や剪定、火災耐性に加え、春は新緑の瑞々しさを、夏は日差しを遮る木陰を、秋は黄金に輝く「銀杏黄葉(イチョウモミジ)」と呼ばれる、秋を代表する風物詩として馴染み深い情景を演出し、公園、街路、神社仏閣境内等に広く植樹されています。漢字表記は植物名と同じ「ぎんなん(銀杏)」は、裸子植物故に、熟すと果実になる子房に覆われていない胚珠が成熟した種子そのもの。悪臭があるのは多肉性の外種皮で、内部の中種皮と呼ばれる白い硬い殻の内の翡翠色をした仁を食し、そのねっとりとした食感や仄かな苦み·甘みなど特有の風味は、秋を象徴する味覚の一つとして親しまれています。 浜町公園入口緑道のイチョウ並木の色づきが目立ち始め、穏やかな日差しを浴び、眩しいほどに順光に輝く絢爛さと、逆光に透ける繊細さの両面を見せてくれています。