これはなあに。葉書かな?
写真は、たらようの葉っぱです。
漢字で書くと、多羅葉。
モチノキ科、モチノキ属の常緑高木です。
長楕円形でしっかりと厚みのある葉の表面は、つやつやの濃い緑に輝いています。
葉の周囲には、細かいギザギザが付いています。
実はこの葉の裏にね、針状の尖ったもので文字を書くと、あら不思議。
きれいに文字が浮き出てくるんです。
その昔は、紙の代わりにお経の文字の経文を書いたり、手紙を書いたりしたんだって。
そんなことから、たらようは、葉書(はがき)の木と言われています。
その葉書つながりで、郵便局の木とも言われているんです。
日本橋郵便局の通用口に、たらようが植えられていました。
同じ箇所に「郵便発祥の地」と彫られた大理石の上に、「郵便の父」と称される、前島密(まえじまひそか)の胸像が設置されていました。
近代郵便制度の創設者で、「郵便」「切手」「葉書」という名称を定めた人です。
7月の別名は、文月(ふづき・ふみづき)と言います。
文月という名は、短冊に和歌や願い事を書く、七夕の行事にちなんだという説もあります。
そうなると「たらよう」は、7月にゆかりのある木とも言えますね。
「ふみの日」切手
7月23日は、語呂合せで「ふみの日」です。
昭和54年(1979年)当時、郵政省が郵便物の利用促進を目的として制定した記念日です。
手紙の楽しさ、受け取る嬉しさを通じて、文字文化を継承するという思いが込められています。
写真は、2019年の「ふみの日」切手です。
23日に発売されましたので、早速、ゲットしました。
変形はがき
たらようの葉を、葉書として送ることができるんです。
定形外郵便物の50g以内ですから、料金は120円です。
夏休みの自由研究として、たとえば、おじいちゃん、おばあちゃんへ、たらようの葉っぱを葉書にして送ってみるのはいかがでしょう。
その葉書の旅を、絵物語に表してみるのも面白いと思います。
写真の1円切手は、前島密の肖像です。
切手のデザインは、時代に応じて様々に変わりましたが、1円切手の肖像だけは今後も変わらないと言われています。