第二回芝居小屋「日本橋座」が開催されました!
令和8年9月27日(日)、小伝馬町の十思スクエアにて、芝居小屋「日本橋座」が今年も盛大に開催されました。今回で二回目となる当日の模様をお伝えします。
なお、芝居小屋「日本橋座」の詳細につきましては、公式サイトや私の過去の観光協会特派員ブログ等をご参照ください。また、公演中は録音・撮影が禁止されているため、出演者の皆さんの画像は日本橋座の公式サイトをご覧ください。
【芝居小屋「日本橋座」公式サイト】
よりスムーズになった入場と座席確保
昨年とほぼ同じ10時過ぎに会場に到着し、11時からの入場整理券の配布を待ちました。到着時の待機列の最後尾は、十思スクエア別館側の公園入口付近でした。
昨年は、整理券を入手した後、券の色ごとに再度入場開始時に並び直す必要がありましたが、今年はこの方式が大幅に改善されていました。整理券を入手後、すぐに入場して席を確保できるようになっていました。整理券は付いている両面テープで自分の席に貼っておき、切り取った半券さえ持っていれば、開演まで併設された屋台エリアを自由に楽しむことができます。さらに、席へ持ち込んでの飲食も可能でした。
待機中や整理券配布後にはスタッフの方からの丁寧な説明があり、混乱もまったくなく、並ぶのも1回で済んだため大変助かりました。
賑わう屋台エリア
「日本橋十思市」として、日本橋の数々の老舗や名店が出展しており、会場は賑わいを見せていました。輪投げなどの昔懐かしいおもちゃ遊びをはじめ、行灯作り、かつお節削り、線香花火など、終日楽しめる体験型の催しが盛りだくさん。おいしい食べ物やグッズの販売のほか、大人向けには日本酒などの販売もあり、年齢を問わず誰もが楽しめる企画ばかりでした。
モニター鑑賞エリアも完備
今年も屋台エリアにはモニターが設置されており、会場に入らなくても屋台エリアの雰囲気を感じながら舞台を鑑賞できるよう工夫されていました。
今年の舞台は、夜の廓
13時からは、いよいよ日本橋座の公演がスタートです。
『序の部』では、中村雀右衛門さんが登場。歌舞伎の女形について、その歴史や魅力を実際の所作を交えながらじっくりと解説してくださいました。また、今回の演目「廓三番叟(くるわさんばそう)」の背景や概要についても説明があり、中身の濃い素晴らしい導入となりました。
続く『破の部』では、昨年に引き続き「白衣天人(びゃくえてんにん)」の皆さんが、邦楽と洋楽が絶妙に融合した調べを奏でました。今年は「ベアーズウインドオーケストラ」のクラリネット、オーボエ、アルトサックスも加わり、三味線や笛、太鼓などの和楽器との見事なコラボレーションで、おなじみの名曲に会場は大きな盛り上がりを見せました。
30分ほどの休憩をはさみ、いよいよ『急の部』として「廓三番叟」が始まりました。
お囃子に合わせて、『序の部』での解説姿とは一転、女形の艶やかな装いで傾城(けいせい)に扮した雀右衛門さんが登場し、続いて新造(しんぞう)役の中村京由さんが現れました。二人の女形が舞台に揃うと、会場は一気に歌舞伎の世界に引き込まれました。さらに、太鼓持ちの立役・中村京純さんも加わり、雀右衛門さんの優雅な傾城、京由さんの若々しい新造、京純さんの軽妙な太鼓持ちの舞という、一流の伝統芸に客席全体が魅了されました。
終わりに
中村雀右衛門さんをはじめ、普段めったに触れることのない超一流の歌舞伎役者とお囃子による本格的な舞台を、町中で気軽に楽しめるのは、まさに日本橋ならではの魅力ではないでしょうか。特に、これから江戸文化を継承していく未就学児から小中学生にとっては、記憶に残る古典芸能の舞台になったことでしょう。特に食い入るように舞台を見つめる小学生の眼差しが印象的でした。
また舞台だけではなく、一日を通してあらゆる年代の人が楽しめるような心遣いが随所に感じられ、大変満ち足りた一日となりました。改めて芝居小屋「日本橋座」開催に携わったすべての関係者の皆様のご尽力に敬意を表するとともに、心から感謝したいと思います。
公演の冒頭で主催者の方からのご挨拶があり、落ち着いた語り口の中にも、芝居小屋「日本橋座」を通じた江戸文化の復興と地域振興に対する並々ならぬ熱意を感じ取ることができ、今から来年の開催が楽しみでなりません。
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