”恋の如く甘く”~カフェーパウリスタ~
こんにちは。
美味しいもの大好き、おでかけニャンコです。
今回は、カフェーパウリスタで「銀ブラ」してきました。
「銀ブラ」 それは、銀座通りを歩いて カフェーパウリスタにブラジルコーヒーを飲みに行くこと」。*諸説あります。
この由緒正しい「銀ブラ」が出来た人は、素敵な”銀ブラ証明書”がいただけます。(ポイントカードです!)
*写真のトラック~大正初期、当時まだ珍しいトラックで製品を毎日配達していました。
”ブラジル移民の父”の願い
入り口に掲げられたロゴは、サンパウロ市の市章を模しています。
そして「パウリスタ」は、ポルトガル語で「サンパウロっ子」という意味です。
明治41年、初代社長・水野龍氏は、初の移民団長としてブラジルに渡りました。
日本人移民は大変な苦労をし、水野自身も大きな赤字を抱えてしまいます。
そこで、なんとか日本にコーヒー文化を普及させたいと考え、明治44年に銀座喫茶店を開店しました。
そのとき、
「今日皆様に供する珈琲は日本移民の労苦がもたらした収穫物で、この一杯には、その汗の結晶が溶け込んでいる。準国産品ともいえる珈琲を普及するために、ぜひご協力をいただきたい。」
と、名士たちの前で演説し喝采をうけます。
こうして、銀座の地でコーヒー文化が生まれたのです。
芥川龍之介からジョン・レノンまで
カフェーパウリスタは、すぐに文化活動の中心の場として賑わいました。
芥川龍之介、菊池寛、徳田秋声、久保田万太郎、平塚雷鳥、小山内薫、藤田嗣二などなど・・・
文学界から演劇界、画壇にいたるまで、ここでは書ききれないほどの著名人が常連客となりました。
ジョンレノン・オノヨーコ夫妻も、帝国ホテルに宿泊した三日間、毎日カフェーパウリスタに通ったそうですよ。
サイン入りのカップとソーサーの写真が、店内に飾ってありました。
さて、「銀ブラ」の言葉を流行らせたのは、慶應義塾の学生たちという説もあります。
彼らは、放課後、三田から芝公園を抜けて日陰町(新橋)を通り、、毎日のように通ってきました。
そして、作家先生や編集者らの話に聞き耳を立て、刺激をうけ、夢を語り合ったことでしょう。
「恋の如く甘く」
パウリスタのブラジル珈琲は、たくさんの芸術家を育て、たくさんの学生たちの夢を育んできたのですね。
期間限定スイーツ・かぼちゃキャラメルケーキ
さっそく、コーヒーとスイーツのセットをいただきましょう。
洋梨キャラメルムースとかぼちゃムースの相性ぴったり。
こくがあるのに、さっぱりとほどよい甘さ。
ほかにも「洋梨と栗のタルト」など、秋にぴったりのケーキは期間限定ですので、お早めにどうぞ。
100年変わらぬ味~ザッハ
そして、創業当時からの味、ザッハも欠かせません。
チョコレートの、ほどよい甘さとビター感のバランスが絶妙です。
たっぷりとろ~りのの生クリームで、しっとり食感と旨味も増し、ますます珈琲が美味しくいただけます。
珈琲は、もちろん何杯もおかわりしたくなる美味しさです。
静かな時間が流れている落ち着いた雰囲気の中、
かつての学生たちのように、夢を語り合ってみませんか。
スタッフの皆様、お忙しい中ありがとうございました。
店舗情報:カフェーパウリスタ
住 所:中央区銀座8-9-16
T E L : 03-3572-6160
営業時間:[月~土] 8:30~21:30 [日・祝] 11:30~20:00
*年中無休(年末年始は除く)
公式HP:www.paulista.co.jp/