ケアリイ

銀座八丁神社めぐり 2019

先日のブログで銀造さんが書いておられたとおり、今年は昨年と比べて銀座稲荷神社が無く、宝珠稲荷神社と熊谷稲荷神社が新たに参加したことで、合計12の神社を巡る企画になっています。

 

期間は11月1日~3日。初日の1日は平日ですが、1日の今日、たまたまアポも無かったので、天気の良い中ゆっくりと回ってきました。

 

普段はあまり目立たないところにひっそりと鎮座している社が多いですが、この期間だけはオレンジ色ののぼりがたくさん立ち並ぶので遠くからでもよくわかり、「どこにあったっけ?」と迷うことがありません。

 

とり急ぎ、今回初めての参加となった2つの神社をご紹介させていただきます。

宝珠稲荷神社(銀座3-14-15:旧木挽町3丁目)

宝珠稲荷神社(銀座3-14-15:旧木挽町3丁目) 銀座八丁神社めぐり 2019

由緒は・・・境内掲示によると「元和元年(1615)頃、三河の国深溝の領主板倉内膳匠重昌の江戸屋敷内に家内安全火除の神として祭神せられたるものなり」という、屋敷稲荷が起源のようで、明治維新後に木挽町3丁目の氏子に寄進されたのち、町内の産土神(うぶすながみ)として信仰されているようです。

 

日本橋七福神関連のいくつかの神社のように、人寄せのためか、境内掲示に誇大妄想的ファンタジーを書き連ねているようなものと比べて、実直な感じがして好感が持てます。

熊谷稲荷神社(銀座7-12-9:旧木挽町6丁目)

熊谷稲荷神社(銀座7-12-9:旧木挽町6丁目) 銀座八丁神社めぐり 2019

もともと熊谷稲荷が入っていたビルが改築されていた間、ご神体は鉄砲洲稲荷に一時遷座していたらしいのですが、昨年、新ビルが竣工したたことを機に、元の場所からほんの少しだけ離れた場所に戻ってきたとのことです。

 

由緒は・・・「源平合戦で功績を上げた熊谷次郎真実が凱旋の途中、里人から乞われて神札を授けたのが起源で、その後ずっと地元の鎮守として信仰されている」というような内容が境内掲示に書かれています。これもまた素朴で実直な感じがしますね。

今年はコンプ賞品はありません

今年はコンプ賞品はありません 銀座八丁神社めぐり 2019

スタッフのかたの話によると、どうやら毎年、スタンプラリーのコンプリート賞品目当てで(参拝せずに)スタンプだけ集めて行こうとする人たちがいて困惑している、ということでした。

 

スタンプラリー自体は信仰というよりはゲーム性の強いものなので、ゲームの楽しさをきっかけにして人々に銀座に足を運んでもらい、何がしかの消費を促すなどして銀座の活性化を図ることがイベントの主な狙いだとすれば、賞品狙いもやむなしか?とも思います。でもそれだけでは、ポケモン・スタンプラリーなどと変わりませんよね。

 

銀座という、ある意味「世俗の頂点」ともいえる場所に、神社という「聖なる場所」がいくつもあって、そこを巡る意味を考えれば、スタンプラリーを通じて「普段とは思考を変えて、信仰や崇敬の入り口に立つ経験をする」ことも、イベントの重要な狙いであるような気がします。

また、銀座の神社はどれも屋敷稲荷(私的な信仰)や産土神(地域の人たちの信仰)の一種だということも考えると、奉賛している人たちのご厚意で公開されている神社には、ご神体への敬意と併せて、奉賛している人たちへの謝意を示すべきとも思います。

なので、賞品集めに徹してしまうと、やはり主旨を逸脱してしまうのかもしれないですね。

 

・・とはいいつつも、各神社のご厚意で、さまざまな授かりものをいただきましたので写真でご紹介させていただきます(^^)。