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あのミュージシャンと幼なじみ！？
アイルランドの現代アート作家 グギ日本初個展@吉井画廊
こんにちは。アクティブ特派員のHanes（ハネス）です＾＾
先日、U2が13年ぶりに来日公演をしたことや日本でサプライズ発表をしたことで大きな話題となりましたね♪
恥ずかしながら、U2については今年になって知ったばかり...
観光協会特派員の「大好き中央区」（中央エフエム）に出させていただいた際に、リスナーさんからの曲のリクエストでU2の「Beautiful Day」がかかったのも、彼らの曲を知る良い機会となりました。
その一方、U2のメンバー ボノの幼なじみで、現在はアイルランドを代表する現代アート作家であるグギ（GUGGI）が日本で初個展を開催していることはご存知でしたか？
U2のメンバー3人がライブ前日に訪れたという彼の個展は、21日（土）まで銀座の吉井画廊で開催されています。
これは中央区とアートのホットなトピックだと思い、私も早速画廊を訪問！
画廊の方の許可を得て撮影した写真とともに、作品の魅力や見どころの一部をご紹介します♪
Broken
The Irish Times（12月7日付）の記事"Guggi: ‘I know I’ve allowed opportunities to pass’"によると、彼は今年60歳を迎えましたが、ニューヨークと東京の吉井画廊、そしてダブリンのカーリン・ギャラリーでの個展開催をはじめ忙しくしているとのこと。
百貨店や高級ブランド店が軒を連ねる銀座はショッピングのイメージが強いかもしれませんが、実はアートのまちでもあったのですね♪
そして、日本にもコアなファンがいるように、彼は以前アバンギャルド・ロックバンド Virgin Prunesのメンバーとして活躍していました。
そのことから、「絵を描くミュージシャン」ですとか、「音楽活動は一時的で、後にアートの道に進んだ」等と誤解されがち。
しかし、実際は幼少の頃から絵画が得意というようにアートが先で、音楽は付随して生まれてきたものなのだそうです。
さて、前置きが長くなりましたが、今回の個展で展示されているのは、"Broken（壊れた）"と名付けられた作品群です。
一連の作品は「総ての細胞や分子で構成されたもの、また、それが目に見えない心や想いであっても、壊れやすい繊細な部分を持ってこの世に存在している」という作家の無常観を表現した新作だといいます。
日本に古来から息づく考え方に通ずる部分もあるのではないでしょうか。
各作品にタイトルや解説はありませんが、その分イメージを膨らませて鑑賞することができます。
「壊れやすい繊細な部分」というのは、実際に作品の細部を見ると理解できる気がします。
それと同時に、作品の奥の深さもじわじわと伝わってきて、不思議と引き込まれるものがあります。
そして画廊の中央には、内部が金色のボウルが展示されています。
一見シンプルなボウルですが、作者が長年取り組んできたモチーフの一つであり、「人の腹と心を満たす器」という意味が込められています。
このボウルについては、画廊内で閲覧可能なこれまでの作品等を収めた本（後述）にて詳しく知ることができます。
ぜひ合わせてご覧ください♪
その他の見どころ
Brokenと題された作品群の他の見どころとして個人的にオススメしたいのが、画廊のウインドウにグギご本人が実際に描いた絵やサインです。
彼のインスタグラムにその様子がアップされていたのを事前に見ていたこともあり、「これがあの写真に載っていたものね（しみじみ）」と二度楽しむことができました＾＾
また、今回の個展に関するものではありませんが、作品の奥深さや彼のこれまでの活動をより詳しく知ることのできる本もぜひお手に取っていただきたいです。
現代アート界で活躍するアメリカのジェフ・クーンズによると、グギの作品は「それを観る人との繋がりが求められる」もので、彼の謎多き絵画を通して生と向き合うことができるといいます。
あまりアートにふれる機会のない私ですが、今回は鑑賞後もしばらく作品やそのメッセージについて考えることとなり、久しぶりに印象に残る作品に出会ったように思いました。
個展の開催期間は残り2週間弱です。
記念すべき日本初個展というこの機会をどうぞお見逃しなく！
吉井画廊
住所：東京都中央区銀座8-4-25
電話：03-3571-0412
営業時間：月～金曜 10：00～19：00、土曜 11：00～18：00
休廊日：日曜、祝日（年末年始、夏季休暇シーズン等）
アクセス：地下鉄銀座駅より徒歩7分、JR・地下鉄新橋駅より徒歩5分
公式ウェブサイト：https://galerie-yoshii.com/