Discover Chuo City:祝復活!世界一、宇宙一のチキンバスケット@銀座キャンドル
こんにちは。アクティブ特派員のHanes(ハネス)です!
あっという間に2019年も残すところあとわずかとなりました。
年内最後の週末に麻布十番へ行った際、半世紀以上銀座と共に生きてきたチキンバスケット発祥のお店「銀座キャンドル」さんを見つけました。
グルメに疎い中央区民歴約2年の私は、「銀座と名がつくのだから、銀座に関係しているのだろう」という予想から入り、結果として中央区外から中央区について知る好機となりました。
今回はそんな銀座キャンドルさんの魅力と歴史に迫ってみたいと思います♪
あの著名人も残した来店サインの数々
今回お邪魔したのは、麻布十番にある建物の地下1階 Bar & Dining Perticaさん内に水~日曜のランチタイム限定で「復活」している店舗です。
2014年まで銀座7丁目のビルに入居していた銀座キャンドルさんですが、ビルの解体が決まり閉店。
それ以降は、不定期にイベント等で「チキンバスケット」を提供してきたものの、完売が続いたこともありファンの皆さんから復活を望む声が多数寄せられたのだとか。
それもそのはず!
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、銀座キャンドルさんは、三島由紀夫や川端康成といった文豪や美輪明宏といったスター、映画俳優、歌手等に愛された歴史的な名店の一つなのです。
落ち着いた雰囲気の店内には、テーブル席とカウンター席の合計約15席。
看板にFRIED CHICKENとあるように、看板商品は銀座創業当時から人気の「元祖!!世の中で一番美味しいと言われるチキンバスケット」!
創業者が米国基地内のダイナーで見つけたチキンバスケットを日本で初めて提供したのが始まりだったといいます。
現在は間借りをする形での営業のため枚数は限られていますが、銀座時代に来店した数々の著名人のサインカード約300枚のうちの一部もこちらのテーブルでじっくり眺めることができます♪
三島由紀夫や「宇宙一」と書かれた美輪明宏のサイン、その他1958年に書かれた年季の入ったもの、サインの代わりにキャンドルの絵をメインにしたものまで、非常に味のある銀座の歴史が詰まっています。
今回はあえて1枚しか写真を載せません。
実際に見ないとその良さが伝わらないと思うので、ぜひ店内でじっくりご覧ください^^
さて、いかにファン層が広かったのかということを確認したうえで、ここのところ有名雑誌に次々掲載されている絶品のチキンをいただきます!
世界一、宇宙一と称されたチキンバスケット
2019年10月末に三代目店主が再開した銀座キャンドルさんでは、鹿児島県産の厳選若鳥、銀座創業当時から変わらぬ上質なパン粉と植物性の高級油を使用。
さらに、化学調味料無添加ということで、私のようにファストフード店には行かないという人にもやさしいフライドチキンのお店です。
メニュー(飲み物は持ち込み自由)
メニューは写真にある通りで、店主さん曰く、まずはフライドチキン3ピースセットを注文し、その後追加するお客様が多いようです。
また、注文時の決め手として、パンを食べるか否かという点でサンドイッチにするかフライドチキンセットにするか選ぶという手もあるとのこと。
チキンのみならずバンズも気になったため、今回はサンドイッチをいただいてみることに♪
しばらくして出てきたのが、かわいらしいバスケットに入ったこちら!
最初に思ったことは、「バンズの表面がつやつや&こんがりで美味しそう!」、「オニオンとレモンの盛り付けがおしゃれ!」という2点。
聞くところによると、バンズは南部鉄で外はこんがり、中はふわふわに焼き上げているそうです。
チキンにたどり着く前にこのようなこだわりがあるとは、思いがけない発見でした♪
そして肝心のサンドイッチには、予めマスタード等が少々塗られております。
しかし、よくあるファストフード店のマスタードと異なり、チキンそのものの味をかき消すどころかむしろ生かしている絶妙さ。
オニオンやレモンはお好みによって、またはお好みのタイミングで追加できるのが嬉しいです。
そして忘れてはならないのがチキン!
衣は薄めで肉には1.5cmほどの厚みがあり、ジューシーで食べ応え十分。
それでもって全く油っこさを感じさせない軽い仕上がりになっていました。
味付けに至ってもちょうどよく、「ヘルシー」というワードを連想してしまうような不思議なフライドチキンでした。
女性の常連さんのお話によると、「軽いので食べやすく、リピートしたくなる美味しさ」なんだとか。
そして、創業当時にチキンバスケット同様人気を集めていた「グラタン」「ハンバーグ」「オムライス」「アップルパイ」等も運が良いと食べられるかも!?
詳しくは公式Twitter・公式Facebookをご覧ください^^
また、お支払いはクレジットカード、交通系の電子マネー、PayPayのみとなっています。
現金は使用できませんが、お隣のコンビニで交通系の電子マネーへのチャージが可能♪
2020年こそはキャッシュレスの波に乗ることが目標の私にも嬉しいお知らせでした!
さらに、Uber Eatsにも対応しているので便利です。
銀座でのあゆみ
絶品チキンでおなかが満たされたところで、銀座キャンドルさんの銀座での歩みを少々振り返ってみましょう。
遡ること1950年(昭和25年)、このお店は銀座みゆき通りで創業されました。
その頃は、川端康成が三島由紀夫を連れて食事に訪れることもあったそうです。
創業頃のみゆき通り本店の様子(画像提供:銀座キャンドル)
写真には銀座のシンボルとして戦後の日本の復興を感じさせる森永の「銀座地球儀ネオン」も写っており、なかなかの好立地だったこともうかがえます。
創業当時頃のスタッフの方々(画像提供:銀座キャンドル)
今や広域で再開発の進む中央区ですが、川端康成や三島由紀夫が常連客として足を運んだ料理店や骨董・古美術店等も残っています。
銀座キャンドルさんで現代によみがえったあの頃のチキンバスケットを堪能した後は、「聖地巡礼」を兼ねて本場銀座にもぜひ足を運んでみてくださいね♪
戦後復興の時代に思いを馳せながら、また異なる楽しみ方ができるはずです。
最後になりますが、年の瀬にもかかわらず取材にご協力いただきました銀座キャンドルさん、誠にありがとうございました。
ご紹介店舗情報
■銀座キャンドル
住所:東京都港区麻布十番3-5-8 エクセルシオール麻布 B1F(Bar & Dining Pertica内)
営業時間:11時30分 ~ 14時30分 (売り切れ次第終了)
定休日:月曜・火曜
公式Twitter:@Ginza_Candle
公式Facebook:@ginzacandle
Discover Chuo City過去記事一覧
・茨城・高萩市の古民家で出会った銀座の名店「六雁」(2019年9月)
・カトリック築地教会の敷地に住んだ億万長者(2018年12月)
・伝統と革新が融合する老舗「銀座寿司幸本店」(2018年11月)