隅田の花火

晴海選手村・未来の中を歩く

東京オリンピック開催まであと半年となりました。中央区晴海の選手村の建物が出来たと聞いたので、晴海運河の対岸、江東区豊洲市場の屋上から眺めてみました。

以前は数えきれないくらいに林立していたクレーンもなくなり、選手村の建物が豊洲市場の方に顔を向けています。

晴海や勝どきで昨今流行っている、超高層マンションとは違って、落ち着いた高さで建てられています。空が広いですね。今日は雲が多くて残念な景色なのですが、晴れていれば空や晴海運河は青いですから、もっと気持ちの良い晴海の風景が眼前に広がることと思います。

今日は、この豊洲市場から対岸の晴海選手村エリアまで歩いて行きたいと思います。

その前に豊洲市場で腹ごしらえ

築地市場が豊洲に移転してから、1年以上が経ちました。実はまだ豊洲市場に入ったことが無かったので、今日はここで腹ごしらえです。

以前にこのブログ記事でご紹介させていただいたことのある、築地市場のカレー店「中栄」さんの移転後が気になっていました。なので今日はそのカレーのお店を探します。

以前のブログ記事→ ★★こちら★★

 晴海選手村・未来の中を歩く

お店の雰囲気は変わってしまいましたが、カレーの味は全く変わりません。やっぱりこの味だぁ。。。1年以上食べてなかったので、とても懐かしい印度カレーです。店長さんの声が以前と同じように響き渡り、こちらも懐かしい。。。以前と同じように活況で安心しました。店の雰囲気が今風になったので、店に入りやすくなったのか、若い女性の方が築地時代より多く感じられました。

日本橋で大正元年に創業したこのお店。カレーの味はこの歴史が裏打ちしています。これからもずっと観光客や魚河岸の皆様を満足させてくれることは間違いないですね。

豊洲大橋を渡って中央区晴海へ

さて、ここから晴海選手村のエリアへ歩いて行きたいのですが、それにはあの豊洲大橋を渡る必要があります。

 晴海選手村・未来の中を歩く

晴海運河ですが、どのくらいの幅があるかご存じでしょうか。

自分も分からなかったので地図を見てみたところ、銀座通りの銀座通り口交差点から4丁目交差点くらいの距離がありました。

ということは、銀座の1丁目から4丁目までの街がこの晴海運河に埋もれてしまうことになります。そう考えると、その間をひとつの橋で一跨ぎしているくらいの橋なのですから、見た目以上に長い橋と言えそうです。

 

魚河岸水神社にお参りしたあと、橋を渡って晴海にたどり着きました。新しい建物と晴海運河の間には散策路となる公園が作られる予定ですが、現在はまだ工事中となっています。

 晴海選手村・未来の中を歩く

完成したら落ち着いた雰囲気になるでしょうから、ここから見える夜景がとても楽しみです。完成したらまたいつか、違うタイミングで来てみたいと思います。

 

橋を渡った直後に見ることのできる、新しい晴海の街の姿です。選手村として使われたあとは、住宅として使われることになりますが、一目見た瞬間、昭和の時代にあった団地ブームの懐かしさを感じてしまいました。

 晴海選手村・未来の中を歩く

元々晴海という場所はかつて、高層住宅の試金石となる前川國男設計の「晴海団地高層アパート」が建てられた先駆的な場所でした。その後の団地ブームの火付け役となったのがここ晴海と考えれば、その高層住宅の原点に戻ったような風景、と言えるのかもしれません。

5年前に撮った場所を探す

5年前に、私は晴海選手村の工事前の記事をこのブログに書いています。

2020年東京五輪・2020日前の晴海地区

今は五輪開幕まで200日を切っていますので、あれから10分の9の歳月が経過したことになります。早いものです。その時に撮った晴海の煙突の写真があるのですが、その撮った場所は今はどうなっているのか、探してみることにしました。

 晴海選手村・未来の中を歩く

たぶんこの辺かなぁ。。5年前は建物があまり無く、閑散としていたのですが、今は周りを見ると新しい建物に取り囲まれ、その頃の雰囲気は全く無い感じです。五輪が終わったあとは、一万人以上の人が住むと聞いていますので、辺りは賑やかになるのでしょう。

東京都都市整備局のホームページに詳細が載っていますのでご覧になってください。

★★★こちら★★★

閉鎖とも聞く晴海客船ターミナル

このまま晴海客船ターミナルに向かい、5年前にも登った展望台にやって来ました。

 晴海選手村・未来の中を歩く

先程までいた、豊洲の市場が対岸に見えます。ここから見える風景もこの5年の間にだいぶ変わりました。

この晴海客船ターミナル、まだ先の話ですがターミナルとしての役割を終えるとも聞いています。バブルの頃に作られたこのターミナルですが、その後世界の多くの客船を出迎え、東京の玄関口としての役割を果たしてきました。しかし客船が大型化してレインボーブリッジをくぐれなくなってしまったのも理由で、別の場所にターミナルを建設中です。

 晴海選手村・未来の中を歩く

でもこの晴海客船ターミナルの施設、かなり立派だと思うのです。壊すのはもったいないなぁ。周りに住むための建物をたくさん作ったのですから、個人的には、何か文化的な落ち着いた施設として使われたら良いなと感じています。

 

このターミナルですが、それなりの間隔でバスが発着しています。私は歩いて晴海の街にやって来ましたが、お時間の無い方であれば、このバスを利用するのが便利です。

 晴海選手村・未来の中を歩く

バスは東京駅丸の内南口からも出ていて、銀座4丁目のバス停からも晴海埠頭行きに乗ることができます。五輪が近づいて来ると、一般人はその五輪期間に選手村エリアへ入れなくなるとも聞いていますので、ご興味のある方はその前にいらっしゃることをオススメします。

取材日・2020年1月25日(土)
[オリンピックまであと181日]