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べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 異聞 ⑬
  ~ 北尾政演<山東京伝> ~

リモートで、愛する中央区をナビゲートします、rosemary  sea  です。

 

NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」、第13話もすばらしかったですね。

今回は「北尾政演(きたおまさのぶ)<山東京伝(さんとうきょうでん)>」を採り上げます。

山東京伝は、江戸時代から明治にかけて浮世小路(うきよしょうじ:現在の日本橋室町にありました小道)の料理屋・百川(ももかわ)に頻繁に出入りしていたそうです。

また、後述しますが、新両替町(現在の銀座)にお店を出しました。

それに「身請け」も2度(最初の身請けは死別)、経験しています。

 

いつか出てくる、と思い、山東京伝についてはマークはしていました。

しかしもっと後、と予想し、書き込みはしていませんでした。13話の予告に出て来ないとは思いませんでした。

つまり、言い訳です。毎週より遅れて発信、申し訳ありません。

 

なお、冒頭画像は日本橋本町1-18-11、常盤稲荷神社の手水鉢です。

それでは・・・

北尾政演<山東京伝>は・・・

北尾政演<山東京伝>は・・・ べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 異聞 ⑬
  ~ 北尾政演<山東京伝> ~

画像は日本橋兜町11-3、大原稲荷神社の手水鉢です。

 

宝暦11年(1761年) ー 文化13年(1816年)

江戸後期の浮世絵師・戯作者。本名は岩瀬醒(いわせさむる)。

人気浮世絵師の北尾重政(このシリーズ③ でご紹介済み)に絵を学び、北尾政演として「北尾重政門下の三英才」と呼ばれました。

ただ、才能は絵だけに留まらず、戯作(げさく)の分野でも開花しました。

次の項でご紹介します黄表紙『御存商売物(ごぞんじのしょうばいもの)』では、その両方を担当しました。

挿絵・文章の二刀流、まるで大谷クンみたいですね。浮世絵師の北尾政演、戯作者の山東京伝、名前こそ変えていますが同一人物です。

この作品は人気狂歌師・太田南畝(おおたなんぼ)に絶賛されたそうです。

このシリーズ⑧ でご紹介しました鶴屋喜右衛門の鶴屋を版元として刊行していましたが、蔦重とも気が合い、耕書堂からの出版も増えます。

その後、「寛政の改革」で見せしめ的な処罰を受けましたが、山東京伝さん、めげませんでした。

戯作者のほとんどを占めていました武士が断筆する中、まだまだ書き続けました。

そして晩年にはたばこ小物販売のお店「京屋」を開店し、大繁盛となりました。場所は新両替町、現在の銀座です。

商品のデザインまで手掛けたそうです。

余談ですが、「割り勘」は京伝さんからスタートした、と云われています。

当時は「京伝勘定」と呼ばれていたそうです。

 

「べらぼう・・・」での北尾政演<山東京伝>は・・・

「べらぼう・・・」での北尾政演<山東京伝>は・・・ べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 異聞 ⑬
  ~ 北尾政演<山東京伝> ~

画像は日本橋兜町20-2、鳥居稲荷神社の手水鉢です。

 

古川雄大(ふるかわゆうた)さんが演じています。

『わたしのお嫁くん』での高杉真宙さんのお兄さん役、すばらしかったです。

 

北尾政演<山東京伝>

~絵師、戯作者(げさくしゃ)、マルチな才能を持つ、江戸のベストセラー作家~

深川木場生まれで北尾重政(橋本淳さん)に絵を学び、その後徐々に洒落本や黄表紙などをてがけ、鶴屋(風間俊介さん)が出した『御存商売物(ごぞんじのしょうばいもの)※1』で、戯作者としての地位を確立する。

蔦重(横浜流星さん)とは、度々吉原に出入りするなかで知り合い、親交を深めていく。『江戸生艶気蒲焼(えどうまれうわきのかばやき)※2』の大ヒット以降、蔦重のパートナーとして欠かせない存在となっていく。

ー NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」ホームページ より ー

 

※1 「御存商売物」は 東京大学デジタルアーカイブポータル でご覧ください。

※2 「江戸生艶気蒲焼」は 東京都立図書館ホームページ でご覧ください。

 

 べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 異聞 ⑬
  ~ 北尾政演<山東京伝> ~

画像は日本橋兜町1-12、兜神社の手水鉢です。

 

・・・NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」、これからも応援していきます。