小江戸板橋

発進セヨ! 110型。

 

私は、衝撃を受けた。

11月30日18:00にアップされた「やまむー」隊員のブログ。

【中央区が気になる界隈】「京橋のビルがとても気になっている件。」

よくぞ、効率よく緻密に「相互館110タワー」についての調査・報告書をまとめてくれた。

しかも「研修」という名のビル潜入の機会を利用して。感謝ス。

 

実は数年来、この「相互館110タワー(そうごかん いちいちまるタワー)」を対象に、ひそかに研究・検証を行ってきた。

承知のように110タワーの名称は、警察の電話番号110番(ひゃくとおばん)から来ているものではない。

2012年に竣工した3代目のビルとして、第一生命110周年を記念したものである。

「やまむー」隊員の報告書にあるとおりだ。

もっとも我々は、それを110(ひとひとまる)と呼んでいるのだが。

 

 発進セヨ! 110型。

 

この機会に、110案件を少しだけ明らかにしてみよう。

中央通りと鍛冶橋通りが交わる京橋交差点。

その南東角に位置する。

鉄骨構造、一部鉄筋コンクリート造の免震構造ビル。地上12階・地下3階の規模を有するオフィスビルである。

 

 発進セヨ! 110型。

 

現行の建物は、辰野金吾博士の設計による初代の第一相互館の意匠を残している。

顕著なものは、その塔屋である。

諸君、この塔屋を中心に翼を広げたような形状に、思い当たることはないか。

まるで、緊急事態発生、エマージェンシー信号が発せられたときに、スクランブル発進・緊急離陸を行おうとする様子に見えないだろうか。

 

トランスフォーマー、ガシャガシャガシャと変形して態勢を整えるタイプかもしれない。

いや、やはり、モビルスーツ型がビルに擬態しているとみるべきだろう。

そうなると、Gundam。少し茶色が目立つのが難点だが。

 

 発進セヨ! 110型。

 

早速、検証してみた。

東京にあるGundamの像と言えば、お台場のガンダムベース。

 

ガンダムベースで、ませた口をきくキッズに出会った。

「ガンダム知っているの」とのたまうのだ。

「知ってるよ。『アムロ、行きまーす』だろう。」

「それから、『殴ったね。親父にもぶたれたことがないのに』」名セリフを決めてやった。

「ふ~ん。ずいぶんクラシックなシリーズですね。」

いったいこのキッズは、私の口からどんな言葉が発せられることを期待していたのか。

 

 発進セヨ! 110型。

 

お台場に立つのは、ユニコーンガンダムという型だ。

最近のガンダムは、みんなシュッとしている。

ならば、110型の対象となるのは、直感したガンダムではなく、その周辺に存在する機種だろう。

 

 発進セヨ! 110型。

 

この夏、池袋にあるアニメ東京ステーションで特別企画展が行われた。

「機動戦士Gundamジークアクス」

最新の、と言えば、これに尽きるだろう。

フォトコーナーで撮った何枚かを見返してみた。

展示されているものの中で、「White Gundam」に控える量産型ザクに目が留まった。

こうしてみると、110案件の解は、ジオン公国の主力量産型モビルスーツザクとなるのではないか。

 

あれっ。みんなついてきているかな。

ここまで、大丈夫ですかぁ。

 

 発進セヨ! 110型。

 

鎌倉の海から上陸した巨大不明生物シン・ゴジラは、多摩川の防衛拠点を破り、銀座中央通りを北上して行く。

改めて見ると、銀座4丁目のセイコウハウス銀座の時計台もトランスホーマー型になりそう。

そして、京橋を守るのが、110(ひとひとまる)型。

いざ、緊急発進セヨ。

無人運転のN700系新幹線、さらに無人E231系在来線が続く。

ビルも電車も、ただ破壊されているだけではないのだ。

高らかに響き渡るのは、あの伊福部昭作曲の怪獣大戦争マーチ♬!

 

 発進セヨ! 110型。

 

110タワーについて感じていたことを、吐露してみた。

少しはしゃぎすぎたかな。失礼しました。

 

シャア・アズナブルは言った。

『認めたくないものだな。自分自身の、若さゆえの過ちというものを』