蛎殻町の松

心に太陽を ヤカンには水を 風呂にも水を

蛇口をひねればいつでも  が出てきますが、私たちが飲んでいるその  は、どこから来ているのでしょうか?
東京都水道局のホームページ「配水系統~ご家庭の水道水情報」には、区市町名、町名、丁目を選択して検索ボタンを押すと、主に配水している浄水場が表示される機能があります。

やってみましょう。
中央区内の町名を一通り入力してみたところ、以下の事実がわかりました。

中央区で隅田川よりも西の区域は、主に朝霞浄水場から供給されています。荒川からの取水です。荒川には、武蔵水路を通じて、利根川の水もたくさん導水されています。
朝霞浄水場は、処理能力170万立方メートル/日で、東京都水道局の処理能力全体の1/4を占める都最大の浄水場です。朝霞浄水場は、なんと、都内ではなく埼玉県朝霞市にあります。東村山浄水場との間に原水連絡管が設置されており、利根川および荒川の水に加え、多摩川の水も利用できるようになっています。

中央区で隅田川よりも東の区域は、主に金町浄水場から供給されています。江戸川(利根川水系)からの取水です。
金町浄水場は、処理能力150万立方メートル/日で、東京都水道局の処理能力全体の1/5を占める、都で2番目に大きな浄水場です。

江戸時代は、神田上水や玉川上水を通じて、江戸の街に水が配られていましたね。東京の都市化の進展とともに、依存する水系が変わり、より広域に水のやりとりが行われるようになりました。関東各地のダム、河川が、東京都の飲み水を支えてくれています。

水は大切に使いたいものですね。