キタムラリョウ

カツ丼 vs 特製カツ丼

日本橋人形町1丁目(甘酒横丁の向い側)に老舗の食事処が3軒並んでいます。

明治37年創業、今年116歳になる西洋料理・来福亭(カツ丼)、宝歴10年創業260歳の玉ひで(親子丼)、そして明治45年108歳の西洋料理・小春軒(カツ丼)です。今回はカツ丼をご紹介。両店ともレトロなたたずまいで10人も入れば満杯になってしまう小さなお店です。西洋料理は明治以降、日本で独自に育った料理・文化です。それを100年以上、守ってきた来福亭と小春軒が末永く続きますように。

西洋料理・来福亭のお品書き

西洋料理・来福亭のお品書き カツ丼 vs 特製カツ丼

お味噌汁とお新香付きで1,000円也。下町の味らしく甘めの味付けです。昔は砂糖が貴重品だったので甘味はごちそうの証。老舗仕出し弁当の味付けが甘く濃いのはその名残りだと言われます。

来福亭の昔ながらのカツ丼

来福亭の昔ながらのカツ丼 カツ丼 vs 特製カツ丼

西洋料理・小春軒のお品書き

西洋料理・小春軒のお品書き カツ丼 vs 特製カツ丼

こちらはしじみ汁がついて1,300円。一口カツをあっさり味付けして、玉ねぎ、じゃがいもと人参のサイコロ切りに目玉焼きを乗せた丼です。「これはカツ丼とはちょっと違う」という人がいるのでしょう。メニューに書かれた「小春軒特製カツ丼」がこだわりを感じさせます。

 

小春軒のこだわり特製カツ丼

小春軒のこだわり特製カツ丼 カツ丼 vs 特製カツ丼