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新茶の季節に気になる中央区内のお茶の木事情


こんにちは。ここのところアクティブな活動はお休み中のHanes(ハネス)です。
5月1日に八十八夜を迎え、新茶の美味しい季節になりました^^

中央区でお茶というと、お茶の老舗の他、日本橋人形町にある茶ノ木神社が思い浮かぶのではないでしょうか。
しかし今回は少し視野を広げ、「中央区内でお茶は栽培されているの?」、「道路沿いや公園に植えられている木々の中に、お茶にできる木はあるの?」など、知っているようで知らない中央区のお茶の木事情についてもご紹介したいと思います♫

文字通り「茶の木」が由来!茶ノ木神社

冒頭で軽くふれた通り、日本橋人形町には日本橋七福神めぐりのコースに含まれている茶ノ木神社があります。(七福神は、布袋尊です。)

 新茶の季節に気になる中央区内のお茶の木事情


実際にお参りしてご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこの神社の由来は文字通り「茶の木」から来ているのです!
遡ること江戸時代。この神社は、下総国の佐倉藩主堀田家中屋敷の守護神として祀られていました。
そして神社の周りには、茶の木が取り囲むように植えられていたそうです。

 新茶の季節に気になる中央区内のお茶の木事情


「お茶ノ木様」として地元の方に親しまれているそんな神社には、伏見系のお稲荷様が祀られており、現在広く知られている布袋尊と合祀したのは1985年のことでした。
今ではすっかり街の中の神社となりましたが、境内に植えられたお茶の木から当時の様子を想像することができます。

 新茶の季節に気になる中央区内のお茶の木事情


三番茶を含めると8月中旬くらいまでお茶摘みをしているところもあるようなので、自由に外出できるようになった頃に見に行けたらと思います。

もう少し掘り下げます!中央区内のお茶の木事情

続いては、「中央区内でお茶は栽培されているの?」、「道路沿いや公園に植えられている木々の中に、お茶にできる木はあるの?」といった私の素朴な疑問を掘り下げてみます。

まず中央区内でのお茶の栽培ですが、とある百貨店の屋上でお茶を栽培するプロジェクトがあると耳にしたことがあります。
屋上を活用しているプロジェクトは、はちみつだけではなかったのですね!
毎年のようにお茶摘み体験も開催されているようなのですが、今年は残念ながら中止ということもあり、詳しくは控えさせていただきます。
しかし、いずれ取材し、特派員ブログでもご紹介できればと思っています。

そしてもう一つの疑問ですが、答えから言うと「ある」なんです。

 新茶の季節に気になる中央区内のお茶の木事情


こちらは朝潮運河親水公園で撮影した「クロモジ(黒文字)」と呼ばれる木です。
(現在外出自粛要請が出ております。公園の利用につきましては、東京都や中央区の指示に従ってください。)
この公園の木は観賞用ですが、クロモジの葉はお茶にすることができ、中央区内のいくつかのアンテナショップでは黒文字茶が販売されています。
個人的にこのお茶の「和製ハーブ」とも言えるリラックスできる香りと味が好きで、よくプレゼント用に購入しています♪

しかし、このクロモジはお茶だけではなく、マダムはるみさんが「ようじに用事があるんです!?高級黒文字楊枝 日本橋「さるや」の楊枝」ご紹介していた通り、香りのよい高級な楊枝にもなるのです!
まだあまり馴染みのないお茶の木かもしれませんが、お茶にしておいしく、楊枝にして上品になるなんて、目が離せませんね。

今回はクロモジのみを取り上げましたが、歩道にブドウさえ生えている可能性無限大の中央区では、他にもまだお茶になる木が植えられているのかもしれません。
いつか植物を意識した街歩きもしてみたいものです。

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