日本橋ぐるり展
江戸ー現代ー未来 循環型社会を目指して
ぐるりぐるり。
江戸の町って、とってもすごい。
鵜の目鷹の目、みんな何かを探してる。
そしてぜんぶを余さず使う。
日本橋コレド室町テラスの大屋根広場で、「江戸の循環型社会から、未来の日本橋を考える」パネル展が開催されています。「日本橋ぐるり展」の一環で、パネルも巡って見るように丸く置かれています。
江戸時代ってどんな暮らしだったの?
江戸の庶民が着ていた着物は木綿でした。畑で採れた綿を紡いで反物に、反物は余さず使って着物に、着物が傷んだら雑巾に、そして燃やした灰を畑に撒いて綿花を育てる肥料に。ぐるり回してます。
こちらは主食の米です。畑で採れた米は脱穀して籾殻は燃やして畑の肥料に、ぬかは漬物に、藁は笠や蓑、草鞋に使って。ぐるり回してます。
日本橋の町を歩けばリサイクルの社会
日本橋の通りでは、様々な職人がいて、着物や本は貸し出して、茶碗や雪駄、桶など壊れたものは直して、紙くずや木くずなどのごみまで拾い集めて再利用、捨てる物はありませんでした。
三越デパートの地下の通り、凞代勝覧にも修理する職人や貸本屋、木くず売りなどが描かれていました。
未来へつなげて行こう。
SDGs(エスディジーズ)と言う言葉を見ることが多くなりました。2015年のサミットで、国際社会共通の目標が掲げられ、貧困をなくす、飢餓をゼロに、すべての人に健康と福祉を、を始め、17の持続可能な開発目標のことを言うそうです。その中の12番目「つくる責任、つかう責任」のマークが、ちょうど「日本橋ぐるり」を思わせる形です。食品ロスなどを無くすため、先を考えて作り、使いきる、パネルを見ていたら、江戸時代にもやっていた事でした。政府や企業だけでなく、日々の生活の中で、私たち一人一人にできることがいっぱいありそうです。
パネルに使われたこの布の素材は、ターポリンという生地で、展示が終わると一部を切り取って、トートバッグにして販売します。デザインはアートディレクターの平野篤史氏です。どこを切り取るかは先着順で注文できます。
パネルの展示は12月6日まで。
お問い合わせ先 NIHONBASHIMODEL推進委員会
事務局
CreativeOut株式会社
TEL:03-5330-7670