2020「いい庭(1128)の日」
11月28日は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を契機に、東京の日本庭園が持つ魅力を知って貰うため、都立・国公立・民間等の庭園により設立された「東京の日本庭園おもてなし協議会」により位置付けられた「いい庭の日」。この日、文化財指定の都立9庭園来園者先着10,000名に、各庭園の家紋入り缶バッジがプレゼントされました。
1日前の11月27日、東京管区気象台より、生物季節観測情報のひとつ「カエデ(東京 北の丸公園 イロハモミジ)紅葉」が報じられました。平年並びに昨年と同日の観測との由。 浜離宮恩賜庭園でも、園内のイロハモミジ、トウカエデなどのカエデの仲間の木々が色づき、見頃を迎えています。 トウカエデは、中国原産のムクロジ科(旧カエデ科)カエデ属の落葉高木で、乾燥、大気汚染、病虫害に強いとされ、街路樹・公園樹として広く植栽されています。葉の形状から「三角楓」とも称され、樹皮は縦に裂け剥がれるのが特徴です。 「潮入りの池」西側池畔を中心に植栽されているトウカエデは、江戸時代享保年間に中国(清)から長崎に渡来し、幕府に献上された6本のうち5本(残りの1本は小石川御薬園、現小石川植物園に現存)で、時の8代将軍徳川吉宗「お手植え」とされ、「吉宗公ゆかりのトウカエデ」と伝わります。 燕の御茶屋/鷹の御茶屋を背景に、緑/黄/紅葉の美しいグラデーションが映えています。