展示会「アートアクアリウム」が
常設展「アートアクアリウム美術館」に
中央区観光協会特派員ブログで取り上げられたこともある展示会「アートアクアリウム」は、2020年で14年目を迎えた累計来場者数1,000万人を超える人気イベントです。その展示会「アートアクアリウム」が2020年8月28日、日本橋に常設展「アートアクアリウム美術館」としてオープンしたので、先日遅ればせながら妻と一緒に行ってきました。
30,000匹超の金魚が泳ぐアート空間
左:江戸時代の花街と花魁を表現した作品「花魁道中」
中:日本の石庭をモチーフとした作品「セキテイリウム」
右:水の惑星である地球を象徴する作品「アースアクアリウム・ジャポニズム」
私が個人的に特に面白いと思ったのは、以上の3作品です。
中国から日本に初めて金魚がやって来たのは室町末期。当初は高級品でしたが、江戸時代中期に武士が副業として金魚養殖を始めて大量生産されるようになると、金魚の値段が下がって庶民に広まり、江戸に金魚ブームが到来しました。
当時はガラスの水槽がなく、桶や陶器に入れて上から見るのが主流のスタイルだったようで、実は現在でもこの「上見(うわみ)」が金魚の正しい鑑賞法とのこと。尾びれが水の流れの中でどう花開くように見えるか…金魚の最大の見どころは「尾びれの揺れの美しさ」だそうです。「アートアクアリウム」のブランディングデザインは、この「尾びれの揺れの美しさ」を表現しているのでしょうか。
「アートアクアリウム美術館」の広報のご担当によると、5日毎に季節の移り変わりに合わせて演出内容(3Dホログラム、飲食メニュー、展示着物等)を変更するそうです。この日本伝統文化と最先端のテクノロジーのコラボを、今度は外国人の友人と一緒に鑑賞したいと思います。