キタムラリョウ

日本橋ダイヤビルディングのドームは何だろう?

日本橋から川沿いに見える日本橋ダイヤビルディング(旧三菱倉庫江戸橋倉庫ビル)。水辺に浮かぶ船をイメージしたといわれる外観や船のブリッジを思わせる塔屋、丸みのある窓が美しい建物です。2014年に完成したオフィスビルですが、昭和5年(1930年)に建てられた江戸橋倉庫ビルの一部を残しながら建設工事が行われ、ビル低層部には今も江戸橋倉庫ビルの外観が保存されています。

さて、ビルの6階あたりにある白いドーム、何なのでしょう?雪国のかまくらのようだし、護衛艦のファランクス機関砲、スターウォーズのR2D2ロボットのような形をしていて気になっていました。

疑問が解けました

疑問が解けました
 日本橋ダイヤビルディングのドームは何だろう?

ビル1階の歴史展示ギャラリーにある模型と解説パネルで疑問が解けました。「ホイップホイスト:護岸から荷揚げして各倉庫のホイスト出入り口に着荷させるための荷役機械で、屋上東側に3箇所設置されました。屋上にはホイスト巻上機を納めるドーム型のウィンチ室があり、正面にウィンチ巻き上げ口と明り取りの小窓がついていました。」

充実している展示ギャラリー

充実している展示ギャラリー 日本橋ダイヤビルディングのドームは何だろう?

今ではビジネスエリアの日本橋ですが、昭和の半ばまでは物流の要衝でもありました。江戸時代初期から、この地域には白壁の倉庫が立ち並び、歌川広重をはじめ多くの浮世絵師に描かれました。日本橋ダイヤビルディング1階のロビーには歴史展示ギャラリーが設けられ、一般公開されています。日本橋界隈の歴史に興味がある方はお訪ねください。入場無料。予約不要。平日7:30~19:30、土曜7:30~13:30(祝日年末年始除く)。日本橋1丁目19-1。地下鉄日本橋駅D2出口から徒歩3分

※写真と文は三菱倉庫株式会社広報室の承諾を得て掲載しています。