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さほど大きくない銅板が２枚あり、１枚で８個の生地（4個分）を焼いています。お１人で焼いているので１日に焼ける数は「そこそこ」。昨年、ＮＨＫの「美の壺」で紹介されたら、店の前に20，30人の行列ができて困ったそうです。お客さんがいないのも困るので「そこそこ」がありがたいそうです。

店内の写真はNGでしたが、緒形拳（俳優）さんの色紙が飾ってありました。落語家江戸屋猫八さんのお住まいがすぐ裏にあって、猫八さんの娘さんが緒方さんの付き人をしていた関係で、緒形さんはどら焼きをよくお召し上がりになっていたそうです。

「茂ち月」のどら焼きは大ぶりで直径10㎝ほど。しつこすぎない、でもしっかりしたつぶ餡が、均等に焼き上がったなめらかな生地にたっぷり挟まれています。店主に失礼ながら「茂ち月」のどら焼きの特長を聞いたら、「分からない」とかわされました。私に言わせると、食べた後に「私はどら焼きを食べました」と言わしめるようなどら焼きです。

１つ160円。原材料は小麦粉、砂糖、水あめ、小豆、大手亡（白色の豆）。保存料不使用なので３日以内に食してくださいとの事です。

営業時間は平日9時半から18時半という事になっています。ところが、私は営業時間内に三度行きましたが、「本日の営業は終了しました」という札が掛かっていました。近所のおば様が「電話で予約すると買えるよ」と教えてくださらなかったら、今頃、夢でどら焼きにうなされていたかもしれません。

電話番号を調べて、前日までに予約。日本橋浜町2丁目52-5番地。浜町公園清正公寺側から徒歩２分。