桔梗 歴史を彩る
秋の七草は、奈良時代の万葉集、山上憶良の歌に詠まれ、俳句の秋の季語になっています。歌の中にある「朝貌の花」は、「朝顔」「木槿」「昼顔」「桔梗」など諸説あります。
桔梗は、「吉更=さらに吉」の草木として尊ばれ、花の色は、秋に着用する服飾の色として平安時代から続く伝統色です。均整のとれた花の形は、昔から武家の家紋としても利用されていました。桔梗のデザインは美しく、広く着物にも広く扱われるようになります。
「桔梗色」の気品あふれる花が、ゆらゆらと風に揺られる姿は可憐で可愛らしく心を癒し落ち着かせてくれます。秋の雰囲気を味わってみるのはいかがでしょう。
◆清正公寺
東京都中央区日本橋浜町2-59-2