あすなろ

今昔 稜線美しい石垣

常磐橋。始めは天正18年(1590)に架けられたといわれ、三代将軍家光公の頃までは大橋とも浅草口橋とも呼ばれていました。

明治10年(1877)に江戸城小石川門の石垣を使い、木橋から石橋へ改架されました。

今回の改修工事では、江戸、明治初期の架橋技術の痕跡を探るべく、慎重に構造調査を進め、部材一点ごとの寸法、加工の痕跡が記録され、耐久性を保ちながら文明開化期の姿に戻す復元工事でした。

 今昔 稜線美しい石垣

<2015年 解体>

 今昔 稜線美しい石垣

<2021年 復元>

常磐橋を渡ると、江戸城三十六見附に数えられる常盤橋門の枡形石垣が残っています。

常盤橋門跡では打込接と切込接の、加工の異なる石垣や、しっかりした算木積を確認することができます。

◆常磐橋
 東京都千代田区大手町2丁目7番先
 東京都中央区日本橋本石町2丁目1番先