涼感 風鈴の魅力
東銀座エリアの店舗の軒先などに南部鉄器の風鈴が飾られ、涼やかな音色を奏でています。
風鈴の起源は、お寺の四隅にかかっている青銅製の風鐸で、その音が聞こえる範囲は聖域とされ、災いが起こらないと信じられていました。風鐸は、軒先にも吊るされるようになると、呼び名が風鈴へと変わっていきます。
江戸時代になると、風鈴は邪気除けから涼を感じるものへと変わり、西洋文化ともあいまって、ガラス製が誕生します。
風鈴には、江戸風鈴や南部風鈴などがありますね。
見た目から涼しげなガラス製の風鈴は、鳴り口をギザギザにし、自然な美しい音を奏でる工夫があります。密度の高い鋳物から作られる風鈴は、ガラス製の軽やか音色とは違い、高く澄んだ音が響き渡るのが特徴ですね。
この他、金属製や陶製などさまざまな種類で、音色はもちろん、見た目にも癒されます。
軒先でその姿を見る機会も徐々に減ってきていますが、近年では近隣に配慮した音が控えめのものや、室内のインテリアとしても楽しむものなど、ライフスタイルにあったものも作られています。
風鈴を上手に取り入れて、涼やかな夏を味わってみてはいかがでしょうか。
◆写真
風鈴:晴海通り沿い各路面店舗の軒先、築地本願寺外構
風鐸:天護山 圓正寺(築地場外市場内)
◆残暑 風鈴に情緒求める(2019年8月ブログ)
◆風鈴 涼やかな夏の音色(2018年8月ブログ)