あすなろ

楚々 庭園の梔子と夏詣

江戸城の出城機能も果たした徳川将軍家の庭園では、真っ白い八重の花が咲き芳香が漂っていました。

古来、クチナシには四徳があるといわれています。これは、「純白の花、清純な香り、冬でも青々と茂る葉、橙色に熟す果実」です。

熟した果実は、昔から漢方薬の原料として利用されています。江戸時代には熟した果実を潰して水に浸し、その黄色い色素を含んだ水で炊いた飯は、大晦日や節句の時に、行事食になっていました。

 楚々 庭園の梔子と夏詣

旧稲生神社が庭園内に鎮座しています。

 楚々 庭園の梔子と夏詣

浜離宮から隅田川対岸の勝どき、その向こう側には晴海地区が広がる眺めです。

 楚々 庭園の梔子と夏詣

一年の折り返し、来たる“残り半年のはじまり”として、その節目を大切にこころがけたいですね。

◆浜離宮恩賜庭園
 東京都中央区浜離宮庭園1-1
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