稲澤美穂子の扇
~ 日本橋木屋本店 izutuki ~
リモートで、愛する中央区をナビゲートします、rosemary sea です。
老舗刃物店の日本橋木屋本店さん、併設されたギャラリー izutuki にて、6月3日(木)から7月7日(水)まで、「稲澤美穂子の扇」を開催中です。
昨年6月~7月の同時期にもこちらで開催されたイベントです。(昨年6月23日に掲載させていただきました。)
稲澤先生のホームページはこちら
それぞれ1点ものですので、販売済の場合はご容赦願います。
今回も株式会社木屋 日本橋本店 金子店長にお世話になりました。
併せて、izutuki ご担当の森越さんにもご案内いただきました。
最初に、森越さんより今回のイベントの説明をいただきました。
「今回は、昨年も取り扱った江戸扇子、舞扇子の他に、今年は『短地(たんち)扇子』という京都でよく使われていた扇子や掛軸を展示しております。
江戸扇子よりも骨が多く、とてもやさしい風が吹きます。
掛軸は、よく床の間に置くことが多いのですが、作家の考えは床の間に限らず洋間などにも自由に飾っていただくことをおすすめしております。」
・・・それでは稲澤美穂子先生のプロフィールからご紹介します。
稲澤美穂子先生につきまして
1955年、神奈川県出身。
多摩美術大学卒(デザイン)・武蔵野美術大学卒(日本画)。
日本画の表現を模索する過程で伝統を受け継ぐ職人と出会い、職人の技、素材、そして心を知る。
旅の途中で出会った職人の言葉がきっかけで「土」を採取し、画材のひとつとする。
「土と和紙に身を委ねると、時々奇跡が起きる。
ひとつの作品は自然・素材・絵描きとの共同作業ではないかと思う。」と。
同時に現代の室礼をテーマとした「IMANOMA」展共催(2019年)、小田原静閑亭(旧黒田長成侯爵別邸)など神社仏閣等で展示。
サロン・ドトーヌなど国内外出展多数。
2012日仏現代世界美術展 サロン・ドトーヌ賞 他。
「自ら風を起こす」
土地を知り 生き方を知る職人の紙を使う
その裏表に 心を描く
受け継いだ技を繋ぐ職人が仕立てる
そして 描いた物語が完成する
それを自らの手で風を起こす
自分の未来のために
・・・それでは扇のお品からご紹介です。
先生の扇作品は皆、表と裏に「意図」と「繋がり」をもって製作されていますので、1作品ごとに表・裏の面をご紹介させていただきます。
お値段は全て税込価格です。
江戸扇子 一石
8.5寸 16間 28,600円
小さな始まりがやがて大きな波動となる
江戸扇子 蒔
8.5寸 16間 27,500円
それぞれの種を蒔く
見える所も見ない所も生き生きと
日本全国の土を使う
短地扇子 標の森
7.5寸 36間 28,600円
扇立て(陶器製) 小川土偶
13,200円
一本の木が杜になる
短地扇子・・・
扇面、つまり紙の部分よりも、竹の部分が多く露出している扇子。
一般的な「地長」の扇子に比べ、雅とされています。
舞扇 熱とバランス
9.5寸 10間 33,000円
捶撥(すいはつ) 木工 湊恭太
52,800円
冷静と情熱のバランス
・・・最後に、掛軸を1品ご紹介します。
軸 心境 / 橅(ぶな)の朝
H1410×W460 418,000円
白神山地で描いた作品を元に製作
杜と池と日差しの中
池に映る橅と触れる事のできる橅
目に映る美しさに変わりはない
日本橋 木屋
日本橋室町2-2-1 コレド室町1 1階
東京メトロ半蔵門線・銀座線 三越前駅 A6出口すぐ
03-3241-0110
営業時間 11:00~19:00
現在、時間短縮にて営業中です。
元日を除き休まず営業です。
木屋さんのホームページはこちら
⇒ http://www.kiya-hamono.co.jp/