蛎殻町の松

蛎殻町とドボクの深~い関係

こんにちは。ドボク系特派員・蛎殻町の松です。オフィスが日本橋蛎殻町にあります。この地域は、江戸時代には武家屋敷が多く位置していました。
知人から教えていただいたのですが、蛎殻町は土木の世界と深い関係があるとのこと!公益社団法人土木学会の初代会長・古市公威(1854.9.4~1934.1.28)が、蛎殻町の姫路藩中屋敷の生まれだったそうです(※1)。この中屋敷の位置を古地図(※2)で確認すると、「稲荷堀(とうかんぼり)」の東側、かつ「蛎殻銀座」の西側にありました。現在の日本橋蛎殻町一丁目です。毎日歩いている街じゃないですか!
古市公威は、本邦初の工学博士を授与され、内務省土木技監、工科大学長、河川法・砂防法、淀川改修、大阪築港、横浜築港、東京築港、足尾銅山鉱毒事件調査、そして中央区と密接に関わる地下鉄銀座線の前身である「東京地下鉄道株式会社」(浅草~新橋間)の社長など、さまざまな功績があります。ところで東京地下鉄道といえば、設立に携わったのは「地下鉄の父」早川徳次ですね。銀座駅の地下通路に胸像がありますね。
古市公威は、土木学会が発行した「土木偉人かるた」(※3)の48人の中にも含まれています。
一般にはあまり知られていない古市ですが、日本の発展に大きな功績を残した一人ですので、ご興味ある方はぜひ土木学会ホームページを覗いてみてください。

参考:
※1 公益社団法人土木学会100周年記念ホームページ「初代土木学会 会長 古市公威が語る「土木学会の精神」」
※2 京橋図書館編集・発行「中央区沿革図集 日本橋篇」
※3 公益社団法人土木学会「土木偉人かるた」