【中央区の味・番外編】 冷めてもおいしいライスの秘密 「東京 京橋屋カレー」
みなさん、こんにちは。三度の飯よりカレーが好きな いのちゃん です。
「新しい生活様式」(※)が提唱されて一年が過ぎました。普段から食べることばかり考えているせいか、ただ通勤するだけの毎日でもテイクアウトやデリバリーを提供する飲食店が増えたことを実感しています。※政府広報オンラインへのリンクです。
今日は“コロナ前”からテイクアウト専門店として営業している東京 京橋屋カレーの2021年版レポートを、中央区以外のスポットもまじえながらお伝えしたいと思います。
食べ終わるのがもったいないカレー
今年15周年を迎えた東京 京橋屋カレーは無添加、グルテンフリーのオリジナルスパイスカレーのお店です。京橋三丁目の店舗は京橋大根河岸青物市場跡の碑のすぐ近くにあり、店頭でのテイクアウトのほか、Uber Eats(ウーバーイーツ)でデリバリーもしています。昨年は通信販売で冷凍カレーをお取り寄せしたときの様子をレポートしました。
【中央区の味】 特製スパイスカレーをお取り寄せ 「東京 京橋屋カレー」(2020年7月)
冷凍カレーは通信販売、食べログモールに加えて、各種スマホ決済対応のECサイト、GOOD EAT CLUB(グッドイートクラブ)からも購入できるようになりました。
GOOD EAT CLUB は全国の Tabebito(食べ人)がこだわりの料理やお店をたっぷりの愛情で推薦する食のマーケット&ファンクラブ。このサイトには吉本興業所属の又吉直樹さんが愛してやまないカレーについて語る特集があり、その中で京橋屋カレーのことを「食べ終わるのがもったいない」と評しました。このような芥川賞受賞作家による激賞は、中央区ファンとしてもうれしいポイント(※)ですね。購入ルートの選択肢が増えたことと相まって、ますます注目を集めそうです。
※芥川龍之介は明治25年(1892)東京市京橋区生まれ。芥川龍之介賞は直木三十五賞とともに例年、築地四丁目の料亭・新喜楽で選考会が行われることが知られています。
むらからまちから館(千代田区有楽町)
有楽町の東京交通会館にあるむらからまちから館は全国各地の地域特産品を扱うアンテナショップです。中央区のお店ではありませんが、ここは京橋屋カレー以外で京橋屋ブランドの商品を販売している唯一の実店舗なのです。
有楽町は銀座のお隣ですし、むらからまちから館は年末年始を除いて年中無休のため、京橋屋のカレーをゲットするのにとても便利です。
(左)秀逸キーマカレー 80g /(右)辛口伊達鶏カレー 90g
いずれも756円(税込)
取扱いは冷凍カレーのお試しサイズ(むらからまちから館限定品)と特製カレーパウダー。お試しサイズと呼びましたが一食分のライスに合わせるのに十分な量があります。パッケージは通信販売でもおなじみの「ホームコーディ そのままレンジ保存容器」。食べ終わったあとは再利用できるすぐれものです。
差別化米・こだわり米専門店 スズノブ(目黒区中根)
全国から食材を厳選する京橋屋カレーはカレーがおいしいのはもちろんのこと、ライスの味もまた格別です。カレーライスの半分を占めることから、お米も重要食材として選び抜いているのだそうです。
わが家で冷凍カレーを復元するときも京橋屋カレーと同じライスをあわせてみたい――。そのお米を求めて目黒区の都立大学駅まで足を延ばしました。
差別化米・こだわり米専門店のスズノブはお米の世界ではたいへん有名なお店で、社長の五つ星お米マイスター、西島豊造さんがテレビや雑誌で活躍されているのでご存じの方も多いかもしれません。行ってみたいお店のひとつだったので、カレーをきっかけに訪れることができてよかったです。
京橋屋カレーのホームページにスパイス、海塩、米油と並んで基本食材として紹介されている西島豊造さん。おいしさ満点の笑顔ですね。
店内にはこだわりのお米がずらりと並んでいます。この中から京橋屋カレーのライスに選ばれたのがこちらです。
北海道芦別市生産者限定 高度クリーン栽培 畦畔(あぜ)香る ななつぼし
形が崩れにくく、バランスのよい味わいで京橋屋カレーのスパイスとハーブを引き立てるお米です。また、ななつぼしは冷めても食味が落ちないと言われています。冷めてもおいしいという特性はテイクアウト専門店にぴったりですね。おにぎりやお弁当、すし飯にもおすすめです。
そう言われながらも、わが家でいただくときはもちろん炊きたてだったので、それはもうとにかくおいしかったです。お米の味を繊細に言い表したり、利きライスができるほど舌が肥えているわけではないのですが、同じお米を使ったことで京橋屋カレーの味により近づくことができたのではないでしょうか。大満足しました。
食後感想文
こちらは京橋屋カレーでテイクアウトしたカレーを持ち帰ったときの写真です。ななつぼしのライスはあえて温め直さずに食べてみました。風味が落ちていないので、冷めたごはんというものに忍び寄りがちな侘しさがまったくありません。
ときえカレー
鶏肉、キャベツ、海老のときえカレー。むらからまちから館で辛口伊達鶏と秀逸キーマが手に入ることを考えると、店頭でのテイクアウトのときには必ずチョイスするお気に入りのメニューです。
キーマ
唯一開業当時からあるカレーで、まずはこれを試してほしいと言える京橋屋カレーのシグネチャーメニューです。
京橋屋カレーのおいしさはこれまでにも何度かお伝えしてきたので、今回のレポートではライスへのこだわりをフィーチャーしました。
スズノブで精米したてのお米を手にしたとき、その温もりにハッとしました。お米屋さんでお米を選んで買うことは楽しく、いいものだなとあらためて感じました。これからも中央区の名店を通して、たくさんのおいしい体験に出会いたいと思います。
店舗情報
東京 京橋屋カレー
中央区京橋3-4-3 千成ビル2F
03-5203-2810
京橋駅・銀座一丁目駅
日曜・月曜定休
営業時間や休業などの情報はTwitterでご確認ください。
https://twitter.com/kyobashiyacurry