これは便利! 京橋・日本橋「骨董通りMAP」
京橋エドグランの中央区観光情報センターでいただいた「骨董通りMAP」
京橋・日本橋という老舗の古美術商から、現代アートのギャラリーまで、日本最大級の美術街を散策できる、まちあるきMAPです。
大きさは、折りたたんだ状態でB6サイズを少し小さくした大きさ(125×178mm)で、広げるとB6小サイズ12枚分の両面となります。
どんなMAPか、ご紹介させていただきます。
店舗紹介の面
店舗紹介面はA〜Eの5areaに区分され、各areaの特徴を簡単に紹介しています。
例えばA area は、「銀座に接し、現代アートや若手作家を扱うお店が多く集まる京橋3丁目エリア。竹河岸・大根河岸・京橋親柱跡など、活気溢れる江戸の街の風情が残る」となっています。
それぞれのお店は、赤は古美術商、青は画廊・ギャラリーと色で区分され、各店舗の住所、電話番号、そして営業日とopen時間が写真とともに示されています。
地図の面
反対の地図面は折りたたみの折れ線に合わせてA〜Eのarea分けになっていて、折りたたみの地図の使い勝手が考慮された作りになっています。
店舗は色分けされた番号と店名が記されていますが、そればかりでなく、お食事処、カフェ・喫茶、手土産・その他ショップやホテル・旅館、歴史的施設等も表示され、さらにコラムや旧町名の案内も盛り込まれていて、これ一枚で京橋エリアはバッチリです。
骨董通りの由来
さて、なぜ骨董通り呼ばれるのようになったのか?それには諸説あるようですが、素敵な絵とともにその由来も紹介されています。
骨董通りの由来
ー骨董通りの名づけ親は?
東仲通りは「骨董通り」と呼ばれることがあるが、その名の由来は諸説ある。
その中でもユニークなのは、明治、大正、昭和初期の老舗の旦那衆を名づけ親とする説。彼らは日本橋の壺中居(103)あたりで車を降り、芸者衆を連れて料亭を訪ねる途中に高価な古美術を手に取りさりげなく買い求め、最後に京橋の繭山龍泉堂(34)前で待たせた車に乗って帰る。そんな粋な街歩きをしていた彼らが愛称としてこの通りを「骨董通り」と言っていたというものである。
MAP 誰が作ったの?
さて、この素敵なMAPは誰が作成したのでしょうか?
発行は戸田建設株式会社となっているので、東京ダンボは訪問させていただき、発行の経緯等をお聞かせいただきました。
お話をお聞きかせくださったのは戸田建設株式会社 戦略事業推進室 国内投資開発事業部 京橋プロジェクト推進部の小林彩子部長と、同部 コミュニケーションデザイン課の久木元拓様、竹下佳奈様です。
戸田建設は京橋1丁目の本社建て替え工事を進めていますが、隣接するアーティゾン美術館のあるミュージアムタワー京橋とともに「芸術文化の拠点づくり」と「地域の防災力強化」を掲げて東京都に特区提案を行い都市計画決定されているそうで、「京橋彩区」はその文化貢献施設部分の総称として、法人化したエリアマネジメントを設けてさまざまなアート・文化活動に取り組んで行ます。
その一環として、戸田建設として京橋・日本橋エリアへの貢献も含めて骨董通りの地図作成に取り組むこととしたそうです。
実際のMAP作成は、お話をお聞かせくださった3名に加え、東京アートアンティーク事務局の方とデザイナーの5名でフイールドワークとして各店舗を実際に訪問して行ったそうで、まさに足で作った地図ですね!
実際に歩いて見て回ってこそだったのが、MAPでも紹介されている古美術店の看板たちで、その威厳や風格がそのまま看板にも反映されているとのことです。
確かに小さいけれど個性的な看板が多く見られますね。
現在建て替え中の戸田建設がある京橋1丁目の旧町名では「大鋸町」で、木材から板を切り出す大鋸(おが)職人の町に由来するそうで、建設業の戸田建設にぴったりとのお話も面白かったです。
また、古美術商やギャラリーというとちょっと敷居が高いかなと感じてしまいがちですが、安心して気持ちよく鑑賞するための注意事項知ることは大事とのことで、Q&Aとして取りまとめたとのことです。
今回のMAPはvol 1 で、2024年の戸田建設の建て替え工事の完成に合わせて改訂版を作成していくとのことです。東京ダンボも協力させていただきます。
戸田建設さんのこれらの取り組みは中央区の発展にも寄与する素晴らしい活動だと思いました。本当にありがとう、そして、これからも頑張ってくださいとの思いです。
MAPを片手に骨董通りまちあるき
東京ダンボはこの骨董通りMAPを片手に、普段は中々足を向けない古美術商に突撃しました。
選んだのは骨董通りの由来にも出てきた壺中居(103)さんです。
お店に入ると、MAPを手にしているのを見て初めてお客さんだとわかってくれたようで、3階はギャラリーとして現在活躍中の作家さんの作品が見れますよと、優しく案内してくれました。
3階での鑑賞後も、別店舗のギャラリーこちゅうきょ(95)さんを案内いただき、そちらにもお邪魔してとても楽しくまちあるきができました。
このMAPは観光情報センターのほか、MAP記載の各店舗で手に入りますので、皆さんも古美術店・ギャラリー巡りを楽しんで見ませんか?