Report 「秋川雅史さんスペシャルトーク」
『-コレクションの楽しみ、作る愉しみ-』
東京 アート アンティーク 2024 ~日本橋・京橋美術まつり〜
春のお楽しみイベント、「東京 アート アンティーク 2024 ~日本橋・京橋美術まつり〜」が2024年4月25日(木)〜4月27日(土)の3日間開催されました。
今年の目玉イベントは、4月26日(金)に行われた “ 秋川雅史さんスペシャルトーク『-コレクションの楽しみ、作る愉しみ-』” で、インタビューアーは東京アートアンティークの参加店を代表して繭山龍泉堂の川島公之代表取締役が行いました。
東京ダンボからは参加したリポートをさせていただきます。
秋川雅史(あきかわ まさふみ)さんは楽曲「千の風になって」で私たちにも馴染みのあるテノール歌手ですが、近年は彫刻家としてもその才能を発揮され二科展彫刻部門で3年連続入選をされています。
こちらの作品は2021年の二科展で入選された「木彫楠公像(楠木正成像)」です。
秋川さんは四国の愛媛県西条市の出身で、子供の頃から地域のお祭りで木彫が施された勇壮なだんじりを身近にしてきました。43歳の時に木彫を始め、取り組むならばしっかり始めようと仏像彫刻師から手ほどきを受けたそうです。
この作品は一つの木材から作品を掘り出す技法で彫られ、3年の歳月をかけて完成させたとのことですが、趣味でやっているからこそ好きなだけ時間をかけて取り組むことができたそうです。
顔の部分では兜の下の首の裏側まで彫り込まれていました。特別に作った彫刻刀で作業したそうで、色々と工夫することも楽しいようです。
背中部分の甲冑紐留めもとても詳細に彫られていて、紐が動いているような躍動感を受けました。
こちらの作品は2023年の二科展入選作で、「木彫蛙と蛇」と題されている着色された木彫作品です。
蛙と蛇が土俵上で立ち会う直前のような空間が掘り上げられていて、緊張感が漂いますね。
秋川さんはからは自身の木彫コレクションのお話しもありました。木彫の製作もコレクターとしての活動も自分を成長させてくれることが感じられるとお話しされていたことが印象的でした。
東京アートアンティークの期間、今回リポートしたスペシャルトークだけでなく多くの参加店を巡ってきました。
東京アートアンティークの参加店は上記ART MAP中の詳細図Map A、Map B、Map Cの範囲に広がり、どのお店でもとても親切に迎えていただき、妻と一緒にアートに触れる良い機会になりました。
また、開催エリアで食事をしたり喫茶店で一休みしたりして、ゆったりと日本橋・京橋地区を楽しむことができました。
この機会を設けてくださった東京アートアンティーク実行委員会及びその関係者の方々には感謝しかありません。これからもよろしくお願いします!