2019「八重桜」開花
浜離宮恩賜公園では、終盤を迎えたソメイヨシノと入れ替わるように、主として「潮入りの池」の「お伝い橋」から「横堀」の「海手お伝い橋」までの池畔に植栽されている、多彩な所謂「サトザクラ」が開花し始めました。
華麗な花を咲かせる品種が多く、「八重桜」と称される大半は当該群に属するとされます。
純白の八重の大輪の「白妙」、「五色の八重桜」と称せられる、”花の中心から葉化した1本の雌しべが突き出る様が名の由来とされる” 白色~薄桃色の「一葉」、”花の中心から葉化した2本の雌しべが突き出て先端が反り返った様を、普賢菩薩の乗る象の鼻(牙)に見立てたとされる” 薄紅色の「普賢象」、”塩漬けは桜湯として用いられる” 鮮やかな濃桃色の「関山」、 "ショウガ科のウコンの根茎から得られる着色料の色に似る" 黄色の「鬱金」(左上画像)、"高貴な貴族の衣装の色のイメージから名付けられたとされる" 淡緑色の「御衣黄」等々、花弁が幾重にも折り重なって、枝に鈴なりにボリューム豊かに咲き誇る様は豪華で、ソメイヨシノとは趣を異にします。