住吉神社境内の「入船稲荷神社」と銅製灯籠
2月もあとわずか、「1月は行く(往ぬる)、2月は逃げる、3月は去る」といいますが確かに年明けの3ヶ月は早い。2月の初午、二の午もいつの間にか過ぎましたが、今回ご紹介するのは佃住吉神社境内にある「入船稲荷神社」です。境内の奥の方にある神輿倉の隣に鎮座しています。
住吉神社のHPによるとこの入船稲荷は明治2年2月27日に鎮座。従って今日で153年目。
ご祭神は宇迦御魂神。佃島には佃島造成時からの森稲荷神社、浪除稲荷、於咲稲荷があり、3カ所4社。
境内にはよく知られている水盤舎や陶板の扁額などの他にも目立つ銅製灯籠があります。HPによると岡崎雪聲(1854-1921)の作で大正4年(1915)に寄進されたもの。岡崎雪聲は皇居外苑の楠木正成像などを手がけた鋳物師(いもじ)で東京美術学校の鋳金科の教授、日本橋の麒麟像の制作にあたった渡辺長男(1874-1952)は女婿です。鋳造を担当したのは雪聲です。
住吉神社境内には境内社として、船魂神社、疱瘡神社・疫神社などがあり、川柳の水谷緑亭の碑もあるのですが、街歩きでご案内しているときは時間制限でなかなかゆっくりご覧頂けないのをいつも残念に思っています。コロナ禍のこの時期、境内を隅々まで探訪!は如何でしょう。
佃住吉神社 月島駅6番出口 徒歩10分