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2024 お初穂祭「四條流包丁式」

 2024 お初穂祭「四條流包丁式」

 10月26日、築地·波除神社では、秋の実りを感謝する「お初穂祭」が斎行されました。                      11月23日の新嘗祭に先立ち、福島県白河市の御神饌田の新米、稲穂、そして白河市の有賀酒造で造られた御神酒が供えられ、稲作が無事終了したことに感謝し、報告をする秋季奉祝行事です。    この日より1年間、1束の初穂が掛税(カケチカラ:奉納された稲穂のことで "チカラ" とは税のことを指し、昔の年貢と考えられます)として神前に供えられます。                      13:00から獅子殿前にて、食の町築地から発信する食育の一環として、古来より宮中などで行われていた、素手で触れずに魚を捌く「四條流包丁式」の奉納が執り行われました。          烏帽子、直垂を身に纏い、大俎板の前に座り、右手に包丁、左手に真魚箸を持ち、御供物に一切手を触れることなく、箸と包丁を巧みに使い、切り分け、盛り付け、神様に捧げられます。因みにこの日捌かれた魚は鯛。                         当日は、秋の実りに感謝する、縮緬細工の「実りのコンコン守」と、お初穂祭限定の御朱印の授与が行われ、社務所前では参拝者に、猛暑の影響で稲の収穫に影響が出た為、当初予定の濁り酒「幸穂」に代わり、清酒「波除」が振舞われています。