毎日おいしい! 「そばよし」のおそば
鰹節問屋直営のおそば屋さん「そばよし」さんは江戸時代に創業した老舗鰹節問屋「中弥商店」さんが経営している立ち食いそばのお店です。立ち食いそばというジャンルになっていますが、実際は椅子が配置されています。中央区の日本橋本店と京橋店の2店に加え、港区の神谷町にも支店があります。
鰹節問屋の十三代目でそばよしを経営している山崎社長にお願いし、日本橋本店の鰹節削りを見学させていただき、お話を伺うことができましたので報告させていただきます。
家族経営の街のおそば屋さんが徐々に減少していくことが残念で、日本の食文化としてのおそばを守るため2001年におそば屋さんを自ら始めたそうで、社長の奥様が女将さんとして日本橋本店の切り盛りを担当され、息子さんである若旦那も一緒になって御家族で3つのお店を経営されています。社長は3店を回りパートさんを指導しながら各店のサービスにバラツキがないように目を配っているそうです。
絶品!麺つゆ
もちろん化学調味料は不使用で、問屋さんの鰹節で出汁をとった麵つゆは、東京のおそばとしては若干薄い色ですが、その香りと一口すすっただけで絶品の口福感で、体に良いと胃袋が喜ぶ美味しさです。暖かいおそばの麺つゆと、冷たいおそばのつけ汁は別々に作っている、こだわりの麺つゆです。
鰹節は日本橋本店の3階で削っています。本業の問屋として、依頼されるお店のお好みに応じて削り方やブレンドを変えているそうで、見学したときは鍋料理店に納める鰹節を削っていました。
一枚いただきましたが、削りたての香りと味は格別です!この鰹節でとった出汁が美味しくないわけはありません!
自家製麺
麺も自家製で、日本橋本店でそばもうどんも自家製しているそうです。立ち食いそばというジャンルから、茹でる時間でお客様をお待たせしないよう、そばは細麺、うどんもきしめんタイプとしています。
麺つゆとの相性も自家製ならではの完璧なマッチングです。
おかかごはん
おそばのお伴として半ライス(百円)を頼むと、鰹節削りの際にできる「粉かつお」が入ったボトルがついてきます。これを適量ごはんにかけ、醤油を垂らすと「おかかごはん」の完成です。これは社長が子供の時に食べていたソウルフードで、「そばよし」のもう一つの目玉商品です。
季節のメニュー
東京ダンボのお気に入りの定番メニューは青海苔をふんだんに纏ったちくわ天やカレーですが、舞茸天や生海苔、生わかめ等季節に合わせたメニューも豊富にあります。これらの食材やレシピは社長の公私に渡るコネクションをフル活用して確保されていて、如何にお客様に美味しく食べてほしいかが具現化された結果だと思います。季節感があるのも「そばよし」の魅力です。
そば 百名店 2021
グルメサイトで有名な食べログが、食べログユーザーから高い評価を集めた100店を、各ジャンルで選出。今、「おいしい」に出会うなら、ここは絶対外せない。としているのが「百名店」です。
なんと「そばよし」さんは名だたる有名店と肩を並べ、「そば 百名店 2021」にランクイン。「そばよし」さんでおそばをいただいている者としては嬉しいことこの上なしです。
日本橋店は昭和通り沿いで江戸橋のすぐ近く、京橋店は骨董通りに面しているので、銀座・京橋・日本橋の散策の際には、是非美味しいおそばを味わってみてください。本当に毎日食べても飽きない美味しいおそば・おうどんです。