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美味『江戸前生のり佃煮』

中央区推奨土産品」に選ばれ、「東京まんなかippin堂」(期間限定オンライン販売サイト)でも販売予定の遠忠商店さんの 『江戸前生のり佃煮』について、四代目 宮島大地様にお話を伺いました。

 遠忠商店の創業は1913年(大正2年)の佃煮屋さんからです。2010年(平成22年)直営店も開業されました。自社商品に加え、オーガニック食品やエコ雑貨も扱っています。

 110年も続くお店のこだわりは、「いつまでも ずっと おいしく」です。

以下は、お店のWebから。

『三代目は考えました。「農業や漁業はもちろん、食べ物を作って世の中に提供する仕組みを良い形で次の世代につなげていかないと大変なことになる」と。だからこそ、業界の異端児と言われながらも貫いているのが、素材の仕入れを商社に任せっきりにしないこと。生産者と直接取引をすることで日本の第一次産業の現状に触れることができ、微力ながらも生産者を支え続けていきたいと考えています。
 かつては江戸前の佃煮と言えばアサリ。しかし、全国的に不漁が続いている現状。日本の食品自給率はわずか37%です。そんな今だからこそ、大手スーパーとの低価格競争とも一線を画し、大切な素材を生かす調味料にこだわり、昔ながらの製法で作り上げた製品を食卓に届け続けたいと思っています。』

 

ご紹介する商品は、『江戸前生のり佃煮』です

ご紹介する商品は、『江戸前生のり佃煮』です 美味『江戸前生のり佃煮』

 

 もちろん海苔は、東京湾でとれる生海苔です。

江戸時代からの名産地である木更津で、海苔を養殖している漁師から仲介を介さずに海苔を直接仕入れています。

 生のり、見たことありますか。のりの漁師さんも、鮮度などの点から、直ぐに加工されます。そのため、生のりの仕入は難しく、大変苦労されたようです。

人工的な添加物は加えない

人工的な添加物は加えない 美味『江戸前生のり佃煮』

 

 昔ながらの製法にこだわり、化学調味料や添加物を使わず国産の材料で佃煮やお漬物などの惣菜がメインになっています。そのきっかけは取引先の生協さんから「カラメル色素を使っていない海苔の佃煮を」という依頼があったからなのだそうです。パッケージの裏ラベルを見てください。のり、醬油、水飴、砂糖、かつおだし、寒天です。人工的な添加物は入っていません。

職人技が支える直火釜

職人技が支える直火釜 美味『江戸前生のり佃煮』

 

 佃煮を作るとき、最近は蒸気釜が使われることが一般的ですが、蒸気を熱源にすると釜の温度が100度ぐらいまでしか上がりません。それに比べ、直火釜であれば高温で煮ることが出来ます。高温で煮ると、どうしても焦げやすくなってしまうのが難しいところ、そこで経験のある職人さんの技が大切になります。 鍋の様子を見ながら、焦げをおさえ、かき混ぜながら、2-3時間作業されます。釜の手入れも職人さんが少なくなっており、メンテナンスも自分たちでされています。

いよいよ食べます

いよいよ食べます 美味『江戸前生のり佃煮』

 

 蓋を開けました。生のりと普通ののりの違いがわかります。のりの形がわかります。

ご飯と一緒に食べました。美味しいです。自然な味、普通の味、ストレートな味、素直な味、のりの味です。

これだけで何杯でもご飯が食べられます。お勧めの商品です。

最後に・・・

最後に・・・ 美味『江戸前生のり佃煮』

 取材中に、遠忠商店で『いい里海といい海苔』の講演会がありました。お話は、宮城県東松島市の相澤太さん(アイザワ水産)と千葉県県富津市の鈴木和正さん(鈴藤丸)です。お二人は、今回の商品の生産者ではありませんが、海苔のことがよくわかりました。日本の海は、最近、栄養が少なくなり瘦せた海になってきていること、農地と同じように作物が食べられる食害が海でも発生していること、クロダイが海草が少なくなっているので海苔を食べてしまうそうです。このような講演会など、遠忠商店さんは、頑張っている生産者と私たち消費者をつなぐ活動をされています。

 

 四代目 宮島大地さんは、食のこと店のことをさらに多くの人に伝えたい、SNSなどもさらに活用したいと仰っていました。それだけでなく、多くの機会を利用されています。先日も、勝どきの太陽マルシェに出店されていました。

 

『江戸前生のり佃煮』を食べたら、次は、お店をお訪ねください。美味しいものがたくさんあります。頑張っている生産者が見えます。お店の皆さまがお待ちしております。

 

遠忠商店ホームページ   https://enchu-food.com/

『いい里海といい海苔』YouTube https://www.youtube.com/watch?v=qo0guVTwNls