移動する視点、通路の彫刻
~ メトロ銀座ギャラリー ~
リモートで、愛する中央区をナビゲートします、rosemary sea です。
2020年10月に開設されました「メトロ銀座ギャラリー」。
前回のご紹介は「藝大 Art Journey」展 第3期 でした。
現在行われております展示は「移動する視点、通路の彫刻」です。
今回はこちらをご紹介させていただきます。
なお、今回もコラボレーターの michi さんに現地取材をお願いしております。
移動する視点
この空間は、
多忙な人々・多様な目的の人々・様々な世代の人々が、
通り抜ける場所にある。
「広場の彫刻」ではない、「通路の彫刻」は
可能だろうか。
主催: 公益財団法人 メトロ文化財団
企画監修: 武蔵野美術大学 彫刻学科研究室
展示期間:2022年7月31日(日)~10月30日(日)
この場所(銀座)この空間(ガラスケース)から新たな彫刻の可能性を考える「実験」です。
メトロ銀座ギャラリーの空間を念頭に、彫刻学科研究室がテーマを設定。
個性豊かな表現者たちが、学生の中から出品作家を推薦する形で応答しました。
多彩なアプローチから選ばれた作家たちは、この実験場で何を試みるでしょう。
ここからはじまる、表現のかたちをご注目ください。
Trap project (愛のある)
林和奏(はやし わかな)
自分を忘れている気持ちになる。
生きていると沢山の情報が降りかかってきて新鮮なものを古くしてしまう。
ずっと大切にしたいのに、どうして忘れてしまうのかな。
思い出せなかったらどうしよう!
静かに遠くへ行ってしまうから何だかすごく難しい。
近くに来たらお喋りをして、小さく大きくスキップしたい。
間隙(かんげき)
浅野明子(あさの あきこ)
人やモノ、現象、記憶に纏(まと)う影、陰、その内側といった人間の目には見えない空間に本質があると捉(とら)え、形にすることを目指している。
今回は、異種材を合わせたことで生じる調和や不和、さらに端材を緩(ゆる)く寄木し、本来見えるはずのない陰が実像の不確かさとなって、乖離(かいり)と融合の狭間が生まれた。
分子レベルでは日常的な出来事を材に置き換え、私自身が自己や人との対峙で感じる距離感にも似た何かを探っている。
継承
六式陸戦高機動戦術試作実験機
森下裕也(もりした ゆうや)
(冒頭の画像もこちらの作品です。)
SF系の特に量産機として活躍するものや、試作されたもの、実験機として製造されたものなどあまり表立って活躍する事がないものが私は好きでありまた、製造されたものの背景やそれに至るまでの系譜、活躍する世界観を考え、制作することが自分の作品の特徴であると思っている。
今回制作した作品は時代は時代背景とそれによって誕生した量産性、その系譜と発展、応用を重視したものである。
メトロ銀座ギャラリー
東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅
地下コンコース B7・B8出入口付近
※ 上の地図上の中心部、「現在地」の赤枠の地点です。