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ジュンティーニさんはイタリアのフィレンツェ出身で、漫画を通じて日本が大好きになり、何回も留学生として来日し結局は卒業後に髙島屋に入社されたとのことです。
 
食料品売場を希望していたそうですが、まさか和菓子担当になるとは！と思われたのですが、食・食文化全般に興味があるので良いチャンスととらえ取り組むと、イタリアの食文化、お菓子とも意外と共通点が少なくなかったとのことです。
 
そんなジュンティーニさんから今回ご紹介いただいたのは、以下の３つのジャンルでした。

①   今が旬な季節のお菓子　無花果と柿
②   ジュンティーニさんの好きな素材　ゴマ
③   イタリアを思い出すお菓子

無花果　
兵庫県 かじた屋さんの「いちじく羊羹」
新潟県 小富士屋さんの「いちじく羊羹」
福島県 会津葵さんの「いちじく羊羹」
 
「いちじく羊羹」は３店の食べ比べで、それぞれの個性が出て面白かったです。
羊羹は日持ちのするお菓子なので、今回のように色々とお取り寄せして少しづつ食べ比べるのはとても良い楽しみ方と教えてもらいました。
 
柿
福島県 会津長門屋さんの「是山」
イタリアにも柿はあるそうですが、お菓子として使うことはあまり無いとのことです。柿の自然な甘さが口福感をもたらしてくれます。

ゴマは大好きな素材で、ゴマを使ったお菓子を見ると食べずにはいられないそうです。
 
沖縄県 南島製菓さんの「こんぺん」
愛知県 川口屋さんの「猪の子餅」
長崎県 平戸蔦屋さんの「烏羽玉」

猪の子餅は10月～11月にかけて食べる猪の子に見立てた作られたお菓子で、無病息災を願い、平安時代の宮中行事として始まりました。周りの皮の部分に黒ゴマが練りこまれていることが多いそうです。今回いただいた「猪の子餅」には周りに黒ゴマがあり、中には柿と銀杏が入っていて複雑な味わいでした。

福井県 浅野耕月堂さんの「松之露」
香川県 岡萬本舗さんの「Wa Set Bon」
京都府 鶴屋光信さんの「わいん琥珀」

「松之露」は卵白と砂糖で作ったシンプルなメレンゲ菓子で、表面にコーヒーの粉が振りかけられています。
ジュンティーニさんのお母様が来日され、イタリアのメレンゲ菓子を持ってきてくださったそうで、私たちもイタリアンメレンゲのお菓子をいただきました。
口の中でサーッと溶けて甘さが広がり、幸せな気分になりました。
 
イタリアのお菓子も地域性や季節性があり、ローカルな個人店が多く、素朴な感じだそうです。また、イタリアのデパートでは食料品売り場があるところはあまりないそうです。

和菓子も生ハムと一緒にアレンジしたり、ワインと一緒に楽しんだりと色々な楽しみ方ができることもお話しされていました。
 
今回紹介いただいたお菓子は現在髙島屋さんで買えるものではありませんが、日本橋髙島屋地下の「銘菓百選」に行けば、髙島屋バイヤーの厳しい目を通った全国各地の銘菓が手に入れられますよ。

日本橋髙島屋 銘菓百選

※ジュユンティーニ キアラさんとよみうりカルチャー恵比寿様から、ブログ掲載と写真使用の許可をいただいております。