キタムラリョウ

下町フランス料理とアコーディオンの夕べ

人形町にあるシェ・アンドレ ドゥ・サクレクールはパリ、モンマルトルの下町を思わせるフランス家庭料理店です。フレンチと聞くとちょっと身構えてしまいますが、ここはランチ1450円、ディナーはアラカルトとドリンクだけでもOK、3000円でお釣りがくるという気楽さ。といっても親子2代受け継がれた家庭料理の味は本格フレンチをしのぐと評判です。

お店を切り盛りするのはロランスさん。パリ、モンマルトルの下町にあったカフェレストラン、シェ・アンドレ ドゥ・サクレクールのオーナーの家に生まれ育ちました。ところがロレンスさん、どういう訳か日本の芸術と音楽が大好き。32年前、念願かなって日本の大学に留学を果たします。卒業後は日本の外資系会社に就職。その後、アメリカやシンガポールなどで暮らしましたが、日本が一番と「帰国」、今も人形町をベースに暮らしています。

 下町フランス料理とアコーディオンの夕べ

水天宮交差点近くに創業50年を超す老舗のお蕎麦屋さん、松竹庵があります。そこの若旦那益川良雄氏と知り合って、グラシオ・ロランスから益川ロランスさんになりました。二人で近くに蕎麦屋を開こうと準備を始めました。そのころにはロランスさんのお父さんはモンマルトルのお店を閉じていたのですが、「蕎麦屋をやるなら、ドゥ・サクレクールを再開してくれないかなぁ」という願いを感じ取ったのでしょうか、二人はお蕎麦屋からフランス家庭料理店に切り替えることにしました。

そしてオープンしたのが2008年。お店の名前にアンドレ家の名を入れてシェ・アンドレ ドゥ・サクレクール、「サクレクールのアンドレの家」にしました。

 下町フランス料理とアコーディオンの夕べ

両親が切り盛りするモンマルトルのお店。今は娘夫婦が人形町で引き継いでいます。

アコーディオンを聴きながらボナペティート

アコーディオンを聴きながらボナペティート
 下町フランス料理とアコーディオンの夕べ

毎月第2水曜日のディナータイムはアコーディオンの演奏でお店がモンマルトルカラーに包まれます。2023年2月と3月はアコーディオン奏者、安西はぢめさんによるシャンソンとミュゼットを楽しみました。ミュージックチャージはありません。詳しくはお店に問い合わせください。

日本橋人形町1-8-5 03-6228-1053 予約はディナーのみ。

日比谷線人形町駅A2、半蔵門線水天宮駅8番 ランチ11-14:30、カフェ 11:00-20:30 ディナー17:00-20:30 (ラストオーダー19:30)日祝日と第1,第3月曜休み

※ 写真の使用許諾をいただいています。