ユニークべニューに見る中央区
こんにちは。アクティブ特派員のHanes(ハネス)です!
最近、国際会議のために来日した方々と行動を共にする機会があり、中央区内では、日本橋界隈、隅田川、居酒屋等をご案内しました。
ここ数年、MICE*開催地としてもますます注目を集める東京ですが、
参加者の来日を促す魅力的な地域資源や、滞在を飽きさせない娯楽の存在もとても重要です。
そのようなことを考えた際にキーワードとなるのが、「ユニークべニュー」!
観光庁の資料では、「歴史的建造物や公的空間等で特別感や地域特性を演出し、都市の差別化を図るツール」と定義されています。
伝統と革新が融合する中央区には、数々の魅力的なスポットがありますが、ユニークべニューとしてどのような場所が挙げられるのでしょうか。
今回は、東京都が発行しているTokyo Unique Venuesという冊子をもとに、ユニークべニューから中央区の魅力を考えてみたいと思います。
*MICE:企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議(Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)―観光庁「MICEの誘致・開催の推進」より
Tokyo Unique Venues
この冊子では、ジャンルごとに都立施設と民間等施設のユニークべニューが紹介されています。
都立施設のジャンルは、庭園、美術館・博物館、水族館、重要文化財(建造物)、展望台。
民間等施設のジャンルは、美術館・博物館、ホール・劇場、神社仏閣、商店街、野外空間、水族館、テーマパーク、重要文化財(建造物)、展望台、ギャラリー・イベントスペース等。
これらの中に含まれていた中央区のスポットは、以下の通りです。
【都立施設 - 庭園】浜離宮恩賜庭園
【民間等施設 - ホール・劇場】観世能楽堂
【民間等施設 - 屋外空間】福徳の森
では、それらの施設にどのような魅力があるのかを含め、1つずつ簡単にご紹介します。
浜離宮恩賜庭園
「特別な時間」を提供するとして紹介されており、挙げられていた特徴は以下の通りです。
・徳川将軍家ゆかり
・四季折々の美しい景観
・伝統美と都心高層ビルとの対比が東京ならでは
・眺めの良い茶屋のある歴史ある庭園
英語では、都内の国際会議場やホテルからのアクセスの良さについても記述がありました。
観世能楽堂
「非日常の世界に誘う」として紹介されていたこちらの施設のポイントは以下の通りです。
・銀座の新名所であるGINZA SIX内に位置
・本格的な能演舞、伝統を伝えるレクチャー、ロビーでのパーティの組み合わせが可能
確かにGINZA SIXのような複合施設だと、イベント、食事、買い物等が1ヶ所で済むため、移動の手間が省けて効率的ですよね♪
福徳の森
「東京での忘れられないひと時を演出」するという福徳の森の特徴はこちらです。
・江戸文化発祥の地である日本橋に位置
・ビルの谷間にある福徳神社
・緑に囲まれた300㎡の屋外イベントスペースでは、ウェルカムレセプションや日本酒のテイスティングが可能
福徳の森のイベントスペースで行われたイベントには何度か行ったことがありますが、このようなビジネス向けの利用方法もあるのですね!
おわりに
皆さんは、今回ご紹介した3ヶ所のユニークべニューについてどう思われましたか。
私が初めてこの冊子を見た時は、中央区内の施設に関わらず、「え、何でここ?意外!」という印象を受けました。
都市の差異化を図るツールであれば、築地場外市場や歌舞伎座という選択肢もあるのではないかと思ったからです。
しかし、ユニークべニューとして選出された施設を見て考えが変わりました。
普段まちなかで出会うのは飽くまでも訪日観光客。
しかし、長旅の果てにビジネスで来日・訪都された方にとっては、交通利便性の高い1ヶ所でレセプションやパーティーをしながら都市特有の文化や魅力に触れられたら一石二鳥ですよね!
国内の出張でシンポジウムやセミナーに参加しても、後に予定が詰まっていると、目的地周辺で観光をすることなく次の目的地への出発を余儀なくされます。
そのような状況を考慮すると、ザ・王道観光地ではなくとも、効率よく仕事も観光もできる場所の存在は大きいのだと思いました。
普段ビジネス目的でいらした方と接する機会はなあまりないと思いますが、観光客の中にはこのような施設に興味を抱いている方もいるかもしれません。
そんな時に、中央区ならではの伝統・革新・アクセスの良さがそろった施設を参考までにお伝えできたら格好良いですよね♪