あら、もうすぐ試験だ。どうする私。
参ったな。
令和6年1月27日土曜日、この日は第16回中央区観光検定だ。
検定受験は、毎年行う年中行事みたいなもの。
第1回目から受検してきましたから、迷いなく応募はしたのですが。
年に一度、試験会場に集い、100問のマークシートに90分間向かいます。
仕事で各種試験を運営する側にいましたので、受験生というこっち側で過ごす時間も楽しいものです。
問題に仕掛けられた落とし穴に気づき、出題者の罠をスルリとかわして正解にたどり着くことは快感。
簡単すぎても手応えが欲しくなるし、難しすぎると嫌になってしまう。
出題者が頭を抱えて作成している姿が想像できる問題に出会うと、嬉しくなります。
第1回検定は、2009年2月に開催されました。
16年前といえば、ちまたには「ご当地検定」が花盛り。
ブームの火付け役となった「京都・観光文化検定試験」などは、全国から受験者を集め絶大な人気を博していました。
あぁ、中央区でも検定やるんだ。
中央区内の時間的経過は江戸時代以降に限られるし、面的な広がりは10㎢程度だから、やっつけちゃおうかな。
身近な街の検定なので、とても喜楽に参加したものです。
※ 「特派員トクトク(解く!説く!)講座」動画は、中央区観光検定公式ホームページからどうぞ
試験当日が、雨の日もありましたし、大雪の日もありました。
一番きつかったのは、試験の7日前にひどいギックリ腰になり、4日ほど寝たままの状態が続いた時です。
5日目から立ち上がることができたので、テーピングとコルセットで固め、試験会場に着いたときは冷や汗でびっしょりでした。
今ではそんな無理しなくても良かったのにと思うけれど、当時の自分にとっては参加し続けることがとても重要な事として思っていたのです。
1回だけ欠席したことがあります。
還暦から舞台での活動を始めましたが、その公演日と試験日が重なったときはお休みしました。
実は、今回も前日の26日に舞台公演があるのです。前々日がゲネプロ。
きっと27日は、心身共にクタクタの状態かな。
でも違うんですよ。私の年代になると筋肉痛などの疲れが現われるのは、ほぼ3日後。
公演直後はアドレナリンが出まくっているはずなので、意外な能力が発揮されるかもしれません。
テキストの読み込みは受験生の必須事項です。
そのテキストが、まだ綺麗なまま。
観光特派員や観光おもてなしスタッフの活動を通して、受験前に目を通しておきたい資料は集めていましたが、ただ積んどいただけ。
観光特派員の活動を継続するために必要な基準点はなんとか確保できるでしょうが、どうせならば高得点合格者になりたいとの欲もあります。
どうしたらいいんじゃ~。(勉強を始めれば良いだけでしょ)
「震災復興の記録」
1月11日の特派員ブログで「はじめ」さんが、「受検予定者必見!」として郷土資料館の企画展の案内をしてくださっています。
動くことが、学習をスタートさせるきっかけになります。
「関東大震災から100年 ~震災復興の記録~」
なるほど、今回の検定のテーマに沿っています。
展示会初日の13日に出かけてみました。
震災後の復興橋梁や復興小学校の資料、魚河岸の築地移転の経緯が分かる展示などがあると良いなと思っていました。
展示の中では、タブレットを使い震災の写真や復興の図面を見るコーナーが興味を引きました。
初めて目にする写真をたくさん閲覧できました。
展示資料の中で、当時日本橋区と京橋区に分かれていた中央区内が、地震発生後の強風にあおられて拡大した火災により、「焼失率は100%近くまで達し」という記載が胸に刺さりました。
今年元日に発生した北陸能登半島の地震の映像が強くよみがえり、より身近な事象として感じられました。
「本の森ちゅうおう」の2階にある郷土資料館企画展示室前には、防災関連の書籍が並んでいました。
テキストにしてしまうと、過去の事柄として捉えがちになりますが、いつでも起こりうる災害であり、過去の体験や知識から、備えるための行動が取れるということを確認しました。
あと、10日あまり。
どんな問題に会えるでしょうか。
受検準備の時間も、思い切り楽しんじゃいましょう。