東京ダンボ

振袖火事からの復興を支えた鳩ノ巣(奥多摩町)

メチャクチャ暑くなった7月7日、涼を求めて奥多摩町の鳩ノ巣渓谷に行ってきました。最寄駅はJR青梅線の鳩ノ巣駅になります。

JR青梅線鳩ノ巣駅から青梅街道を横断して多摩川へ降りると多摩川随一の景勝の地「鳩ノ巣渓谷」が現れます。 渓谷中央に高さ20m程のひときわ大きな岩がそび立っています。ここには、「鳩ノ巣」という名の由来の地である「玉川水神社」があります。

 振袖火事からの復興を支えた鳩ノ巣(奥多摩町)

 

この大きな岩に登る手前に鳩ノ巣の由来を示す標示がありました。

 振袖火事からの復興を支えた鳩ノ巣(奥多摩町)

ここに記されていることを要約すると、 「明暦3年(1657年)、江戸に振袖火事と呼ばれる大火があり、町の復興と江戸城の一部を修理するために奥多摩の木材が必要となりました。木材は多摩川を利用して運搬されるため、多摩川沿岸には人夫を泊める飯場小屋が各地に建てられました。現在の鳩ノ巣渓谷にも飯場小屋が建てられ、そこに祀った玉川水神社の森に二羽の鳩が巣を作りました。朝夕えさを運ぶ様が睦まじかったので、村人たちは霊鳥として愛護したことから、やがてこの地は「鳩ノ巣」と呼ばれるようになった」ということのようです。

江戸の復興のために奥多摩の木材が使われ、その際に二羽の鳩が村人たちを癒し、それがこの地区の名前の由来なったということで、中央区に関わる歴史との関連を知ることができました。

 振袖火事からの復興を支えた鳩ノ巣(奥多摩町)

東京駅からJR中央線経由で2時間ちょっと、東京都内とは思えないほど豊かな自然があり渓谷や滝を吹き抜ける風が心地良かったです。

暑い中、とても良い一日となりました。